教育の質的転換および全学的な教学マネジメント確立の観点から、ICTによる望ましい教育・学修環境づくりをめざした整備の進め方や、費用対効果を高める取組みの工夫等が「2018年度私立大学情報環境白書」として、私立大学情報教育協会より公表されました。
特色のある事例の紹介において、「アクティブ・ラーニングの充実に向けたICT利活用」に本学の「吹田市との官学連携PBL、産学連携PBL」が取り上げられました。
吹田市と本学は連携協議会を定期的に開催するなど、互いに交流を深めてきました。こうした中で、官学連携PBLを3年間にわたり、吹田市都市魅力部シティプロモーション推進室と本学の教育開発支援センターが協力し、吹田市が提示する行政課題に1年次の学生が取組み、学内の教職員、吹田市職員をはじめ学外者も多く参加して課題解決発表会を実施しています。
今年は、「福祉・介護事業のイメージアップ」「吹田市イメージキャラクター"すいたん"のグッズ開発」「読まれる防災ハンドブック作り」の3つの課題に対し、6グループが取組みを行いました。
学生はこの授業で、知識を実社会で活用することの大切さ、課題に対する情報収集と分析を通じて解決の道筋を考える体験をしています。この授業を担当する香坂千佳子准教授は授業最後の「振り返り」「気づき」に重点を置き、課題解決発表会に参加した学外者の意見・講評などを授業記録として冊子にまとめ、授業改善に結び付けています。また、2年次生・3年次生を対象の「キャリアデザイン入門Ⅱ」「キャリアデザインⅢ」では、産学連携PBLを実施しており、「日本の労働生産性が低い要因」「AIの登場によって普及・衰退する産業」などの未来志向のテーマを扱っています。