本学では、2019年度に「全学AI教育推進会議(専門部会)」を設け、全学的な基本方針を定めるとともに、本学における全学的な数理・データサイエンス教育を推進について検討してきました。2020年度より、共通科目の「実務基礎」区分にAI関連の3科目を設置し、2023年度入学生からはこの3科目を「OGU数理・データサイエンス・AI教育プログラム」にプログラム化しました。この教育プログラムは、2024年度文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定されました(2024年8月)。
全学的な基本方針
本学は、人間の尊厳が尊重され、多様性を内包した持続可能な社会に向けて、AIやそれに関連する基礎知識を持ち、活用することで現実の諸問題を解決できる能力を広く育み、新しい価値の創造に主体的に関わろうとする人材を育成する。
プログラムの名称
OGU数理・データサイエンス・AI教育プログラム
大阪学院大学の認定制度申請内容

(認定期限:令和11年3月31日)
実施体制
委員会等 | 役割 |
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教育開発支援センター | 全学AI教育推進会議(専門部会)の運営 |
全学AI教育推進会議(専門部会) | プログラムの改善・進化 自己点検・評価 |
OGU数理・データサイエンス・AI教育プログラム科目担当者 | 授業計画の策定、運営 |
本教育プログラムの目的
大学教育において、AIやIoTを使いこなすための知識・技能の養成が必要であり、また、社会がどのように変化しようとも、自ら考えて、目標を定めて課題を設定し、多様な人々と協働して知見や情報を組み合わせ、新しい価値の創造に主体的に関わろうとする人材の育成が求められています。本学の共通科目における「基盤的プログラム」として、これからの社会が求めるイノベーションを支える人材育成を図るとともに、特に人文・社会科学系の学生のAIリテラシー力および情報活用力を強化することを目的とします。
教育目標
これからの社会が求める次の能力を身に付けることを目標とする。
- 新しい価値の創造に主体的に関わる力
- AIリテラシー力
- 情報活用力
学修成果
- 数理・データサイエンスやAIについての基礎的知識を修得し、さらにこれらを日常の生活、仕事等の場で使いこなすことができる基礎的素養を主体的に身に付ける。
- 現代における数理・データサイエンス・AIの役割について理解して、説明できる。
- 数理・データサイエンスやAIを利活用する際の留意すべき事項(個人情報、データ倫理など)を理解して、説明できる。
修了要件
- 「AI活用入門A」(1単位)と「AI活用入門B」(1単位)の合計2単位を修得すること(「AI入門演習」の修得は任意)。
- 短期大学部の学生で「OGU数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の履修を希望する者は、単位互換により履修することができる。
「OGU数理・データサイエンス・AI教育プログラム」授業科目と内容
- 「AI活用入門A」 シラバス
第3タームに開講します。(講義テーマ) AIとデータサイエンスを理解し活用します。(講義概要)AI活用できる人材として社会で活躍するための基礎的な知識を修得します。そして、Society5.0などの産業構造の変化や、今後必要とされるスキルなど社会背景に関する知識、AI技術に関する基礎知識、AIを活用するために必要な基礎知識を学びます。 - 「AI活用入門B」 シラバス
第4タームに開講します。(講義テーマ) AI(人工知能)を活用できる人材として、社会で活躍するためのAIの知識を修得します。(講義概要)AIは、理系の学生だけでなく、文系の学生にも必須の知識・技術である。AIは、さまざまな分野に適用され、急速にわれわれの生活になくてはならないものになっています。このため、AIを理解でき、活用できる人材の育成が急務とされています。本講義では、AIの歴史・機械学習手法からはじめて、画像認識・音声認識・自然言語理解・ロボットなどの各分野におけるAI技術について説明します。また、AIシステムの構築方法、AIシステムの応用事例、AIの普及によって生じるさまざまな社会問題についても説明します。 - 「AI入門演習」 シラバス
第3タームに開講します。(講義テーマ) データサイエンスと人工知能の基礎演習(講義概要) 近年の人工知能技術の発展には目を見はるものがあります。今後急速に社会に浸透し、私たちの生活に大きく影響を与えることは間違いありません。人工知能は従来人が行ってきた知的営みを機械で肩代わりさせる技術です。このため、みなさんが将来どういう分野に進むにしても、なんらかのかかわりを持つことになるでしょう。この講義を受講しようとするみなさんは、先行する人工知能の基礎科目をすでに受講し、基礎的な知識は身につけているものと思います。この講義では、それを前提とし、人工知能技術の中核的技術である、機械学習の技術を中心に紹介し、簡単な演習を通して人工知能の技術について理解を深めてもらいたいと思います。
自己点検・評価
2023年度 自己点検・評価報告書数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムへの参画
「数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアム」に加入しました(2023年11月)