Vol.7 大島 崇敬さん

Vol.07【ミュージッククリエイター】大島 崇敬さん 2002.3 経営科学部卒業 ※現経営学部「MELOPが切り開いたミュージッククリエイターへの道」

入学当初から夢に向かって頑張る方もいれば、「やりたいことが見つからない」と将来に思い悩む方もいるのではないでしょうか。卒業生の中には、本学での学びや活動をきっかけに自分自身の可能性を広げ、進路を切り開いた先輩も多くいます。大島崇敬さんもその一人です。本学の会員制のマルチメディア施設「MELOP(メロップ)」を利用したことがきっかけとなり、音楽制作の道へと進み、現在活躍されています。

MELOPに入会したことがきっかけに

音楽業界の第一線で活躍する大島さんですが、在学中にMELOPを利用するまではPCの知識がほとんどなく、音楽制作に携わることになるとは自分でも考えていなかったそうです。
「14歳の頃、いとこから古い音楽機材をもらい受け、趣味で楽曲を作ったことはありましたが、本格的に始
めたのは、大学2年次の終わりにMELOPに入会してからです。PCについていろいろと教えてもらえると聞いて入会したら、教室に高価な音楽制作機器が置いてあり、とても興味を引かれました。それが始まりです」と、きっかけを話してくれました。
それから大島さんは卒業までの間、毎日のようにMELOPへ通い、グラフィックソフトでCDジャケットを作り、次第に音楽制作ソフトや機器が扱えるまでになり、曲作りを楽しんでいたそうです。「当時、OGUほどのPC環境や音楽制作機器が充実していた大学はなく、クリエイティブ系の専門学校のようでした。MELOPがなければ今の自分はありません。大学には本当に感謝しています」と大学への思いを語りました。

Vol.7 大島 崇敬さん

クリエイターの視点を生かした事業を展開

経営学を学ぶ一方で、MELOPに通ったり、PC系の機器に強い楽器店でアルバイトをするなど、音楽制作にも力を入れた学生生活を送った大島さんは、一般企業への就職活動をしたものの、自分が得意とする音楽でチャレンジしようと決意しました。
「卒業後、3人組ユニットでCDデビューをしましたが、すぐに転機が訪れました。コンピューターミュージックに詳しい講師を探していた大阪の音楽専門学校からお話をいただき、23歳で講師になりました」と振り返る大島さんは、その後、25歳で音楽制作会社を設立し、活躍の場を広げます。
「よほど売れなければ音楽制作だけでは食べていけません。そこで考えたのが同業者向けに音楽制作専用PCを設計することです。市販のPCに満足できず、自分でハイスペックな音楽制作専用PCを作っていると、周りから作って欲しいと頼まれるようになり、これは事業になると思いました」。その読みどおり、PC事業も軌道に乗り、音楽制作業界のトップランナーや放送局、学校関係、スタジオなどへ納品するようになりました。

OGUだからこそ、自分の道を見つけられる

現在は音楽制作と音楽制作PCおよびシステム設計の事業に加え、新規事業としてスタジオ施工も行うようになり、3本柱で事業を展開しています。「成功しているのは、私自身がクリエイターなので、お客様のニーズがよく分かるからです。あと、タイミングがよかった。ソフトウェアを使ってPCで音楽制作ができるようになったのが、私が学生だった2000年頃からでした。MELOPに最先端の機器があったから、技術や知識を身につけることができました。経営者を夢みた私が、会社を設立できたことや、経営という視点を持ったクリエイターになれたのも、大学で経営学を学んだことが生きています」と大学時代の経験が成功につながったと語りました。
最後に大島さんは、「早い時期に進む道を決めた方がいいと言われることもありますが、いろいろな世界を知ってからの方がよい場合もあります。OGUにはいろいろな可能性に挑戦できる環境があり、学生にはすごくパワーがあるので、期待しています」と在学生にエールを送りました。

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