Vol.5 岡宮 修平さん

Vol.05【税関職員】岡宮 修平さん 2009.3 法学部卒業「就職活動から一転、国家Ⅱ種試験 合格 ~税関職員 採用内定!!~」

岡宮修平さん(2009年法学部卒業)は、昨年、難関試験である国家公務員試験II種に見事合格し、今春から大阪税関で税関職員としての道をスタートさせます。
はっきりと進路を決めたのは3年次生も後半になってからだった、という岡宮さんが、どのようにして「夢」を見つけ、かなえることができたのかを語ってくださいました。

「夢」へのきっかけはゼミの先生とエクステンションセンター

公務員を目指している人は早い時期から進路を決めて勉強している人が多いと思われますが、私は就職活動が始まってからも、まだ進路を決めかねていました。3年次後半になって、周りが就職活動を始め出したので、自分もなんとなくマネをして就職活動のイベントなどに出席したりしましたが、そもそも周りに流されてやっているだけのことだったので、真剣に取り組めずにいました。
そんな私を見かねたのが、ゼミの担当の先生でした。先生はゼミの食事会で一般企業への就職とは少し違う進路として、公務員試験の受験を勧めてくれたのです。そこで、さっそくエクステンションセンター開講の公務員試験対策講座のガイダンスに参加してみました。ガイダンスを通じて、いろいろと情報を集めていくと「公務員」と一口に言っても、その業務内容は多種多様で、思った以上に面白そうな業界だと感じました。
そういった多くの仕事がある中から、私は最終的に税関の仕事を選ぶことにしました。選んだ理由としては、単純に業務内容が面白そうだったということもありますが、不正薬物によって苦しんでいる人を見た経験があったことが最も大きな理由です。税関の仕事の一つは、銃器や不正薬物の密輸阻止なので、こういったもので傷つく人を一人でも多く救うことができるのではないかと考えました。

必死に勉強してつかんだ「税関職員」の夢

勉強を始めてみると、公務員試験は試験科目が多くて、めげそうになった時もありましたが、試験のポイントとなる科目を重視して勉強することによって模試での得点率も次第に上がっていき、楽しんで勉強を進めていけるようになりました。勉強は、ある程度努力を重ねれば自然と結果が付いてくるので、慣れてくると意外に楽な作業だと思います。講座の先生方の講義も分かりやすく、毎回きちんと質問に答えていただいたので、比較的スムーズに授業と並行して勉強できました。
また、最近は筆記試験以上に面接試験も重要になってきていると言われていたので、筆記試験の対策以上に面接でも他の受験生と少しでも差がつくように、志望官庁の業務内容や自分が具体的にそこで何をしたいかをきちんと考えておきました。
大阪税関から内定をいただいた際は、今までの苦労が報われたという喜びで胸がいっぱいになりました。そして、本気で努力すれば必ず結果が出るということを実感することができました。

学生時代に得た、たくさんの出会いと経験

学生時代は、法律学研究会というクラブと合気道同好会というサークルをかけもちしていました。クラブは、法学部なのでなんとなく入部しただけだったのですが、結果的に良い先輩・友人に出会うことができ、様々な経験を積むこともできました。特に、クラブでは論文発表と模擬裁判、サークルでは演舞を通して、人前でプレゼンテーションすることや、人と協力し合って活動することの大切さを学びました。
そして、卒業した先輩方とも交流を持てたので、進路の相談に乗っていただいたり、社会人としての体験談を伺ったりすることもできました。また、共に試験勉強を頑張ってきたエクステンションセンターの講座仲間との出会いも自分にとってはかけがえのないものでした。

Vol.5 岡宮 修平さん

最後に・・・・・・

今回、私は多くの方々の支えもあって、自分の夢をかなえるという素晴らしい機会に恵まれました。自分自身で努力した部分があるのは事実ですが、学生時代に出会った多くの方々との交流があったからこそ、実現できたことだと思います。
今、自分には夢がないと悩んでいる人がいるかもしれませんが、だからといって、いきなり大きな夢を持つ必要はないと思います。焦らず、できるだけ多くの人と交流をもって、小さなきっかけを作っていってください。実際、私の場合も就職活動につまずいたことを相談したことが今につながる小さなきっかけとなりました。最初は「なんとなく」でもいいので、具体的に行動を起こして、大きな夢につなげていってください。
そして、目標が見つかったときは、自分を信じて必死に夢を追いかけてみてください。一生懸命何かに打ち込んだ経験は、自分の人生にとって大きな財産になるはずです。

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