「僕の仕事はコネクトすること。カルチャーや人をつなげることが自分の役割です。縁を作って、いろんな才能をつなげて、今の時代に求められる価値を新たに生み出していく」。
そう話すのはコミュニケーションディレクターの土井地博さん。ファッションのみならず、様々な事業展開を行うビームスで20年以上マーケティングやＰＲを担当し、加えて自身が代表を務めるビーアットではクリエイターと企業のコラボ等を仕掛けるディレクターとして活躍されています。
現在のお仕事へのきっかけは、大学時代にビームス梅田店でアルバイトを始めたこと。今、振り返ると「欲張り」が原動力だったそうです。
「地方の島根出身ということもあって、大学時代はいろんなことに貪欲で欲張りでした。ファッションも大好きだし、いろんな人に出会いたいし、社会人として人よりも早く成長したい思いもありましたね」。
さらに、大学時代は音楽イベントを開催するなど「面白い仲間たちの個性を生かすことに夢中になっていた」土井地さん。現在も面白い考え方を持っている人に出会った時には「夢中スイッチが入る」のだそう。
そんな土井地さんは、人に会う時に決めていることがあるそうです。それは肩書きで自己紹介しないこと。
「〝個〞で出会うことが大切なんです。今の時代、職業だけで計れない、違う顔を持つ方がたくさんいます。例えば、農家だけどレコードにとても詳しかったり、アプリを作っている80歳のおばあちゃんだったり。だから今も、学生時代と同じように人との出会いに貪欲になっているんです」。