Vol.29 中村 文哉さん

Vol.29【公立中学校教員】中村文哉さん 2021.3 外国語学部卒業 生徒の「なぜ?」に寄り添う教師でいたい

 新人教師として、今春から愛媛県の中学校で教壇に立つ中村文哉さん。「教員志望のきっかけは中学時代。友達に英語を教えた時に喜ばれたことです。英語を教えることを通して、世の中のこと、人とコミュニケーションする素晴らしさを知ってもらいたい」と語るその姿は熱血教師そのものです。
大学時代は、半年間のドイツ留学、カンボジアの学校でのボランティア活動、大阪で開催されたG20サミットでの学生通訳ボランティアなど様々な経験を積んだことに加え、TOEIC®で865点のスコアを獲得。「キャンパスでの思い出は、主に勉強」と言いますが、それも教師になるという夢があったからこそ。「本当は勉強が苦手。目標がなければ、きっと心折れていたと思います」。エクステンションセンターで開講している教員採用試験対策講座は脱落者も出るほど厳しいものですが、最後まで受講を継続。講座の講師でもある、中村さんが〝師匠〞と呼ぶ70代の大先輩の存在が、心の支えでした。「何十年も中学校教師として働き続けた人の言葉は心を奮い立たせるものばかり。教師も普通の人間だから、困難に出会うこともある。でも、そこであきらめず、常に生徒一人ひとりのことを考えることが大事、という言葉は忘れられません」と振り返ります。「教師は、自分の失敗を生徒への指導に変えられる職業だと思います。どんな時もなぜ?を一緒に考えて、生徒自身が気づきを得るような指導をしていきたいと思っています」。

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