高校生の時に偶然見たテレビ番組でプライダルプランナーという職業を知り、人を笑顔にする仕事に興味を持った北山桜花さん。迷うことなく、経営学部ホスピタリティ経営学科に進学しました。
大学時代は300時間の企業実習でめざす業界の現場を知る一方、オープンキャンパスのスタッフなども経験。勤勉かつ積極的な学生だったのでは、と思いきや「言われたからやってみただけで…。自分をアピールするのは苦手です。ゼミでも目立たない、ごく普通の学生だったと思います」と自己分析。ただ、人の役に立ちたいという思いがブレることはありませんでした。
卒業後はあこがれのホテル業界へ。けれど、働き始めは壁にぶつかったこともしばしば。「お客様から「言葉遣いがおかしい』とお叱りの言葉をいただいた時は、自分には向いていないかも、と心底落ち込みました」。意気消沈する心を奮い立たせたのは、新たに開業するホテルで働きたいという強い思い。「この上なく贅沢で非日常的な空間で、お客様をおもてなしするのは入社前からの夢。前に出るのは苦手ですが、『芦屋ベイコート倶楽部で働きたい』と希望を出し続けました」。もちろん、お客様と話す先輩の言葉遣いを真似るなど、ホテリエとしての技量を上げる努力も忘れませんでした。
念願をかなえた今、心掛けているのは「お客様に喜んでいただく、それだけです。前に出るのが苦手でも精一杯頑張る。そんな気持ちで、毎日フロントに立っています」。