なにわの伝統野菜である吹田くわい(標準和名:スイタグワイ)の保護および普及を目的として、本学学生が吹田くわい保存会の方々とともに、第50回吹田まつりの中で京都御所に吹田くわいを献上していた様子を再現しました。〔2019年8月4日(日)〕
本学学生は装束に身を包んで吹田くわい献上籠や献上傘、幟・提灯の持ち手などを担当し、同保存会の方々と行列を組んで高濱神社前から特設舞台までの道のりを歩き、吹田市長に吹田くわいを献上しました。
吹田くわいは、明治初頭まで京都御所に献上されていた吹田が誇る伝統的な農産物の1つであり、吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」のモチーフとしても有名です。しかし、戦後復興期から高度経済成長期にかけて、農地の宅地転用と農薬利用による農業の効率化により、近年まで一般での吹田くわいの栽培はほとんど見当たらず、地域のごく一部の人々の手によってかろうじて守られてきました。
本学では地域社会に貢献するため、2008年より、吹田くわい生産農家の平野農園(園主:平野紘一 吹田市農業振興研究協議会会長)、吹田くわい保存会(会長:石井博章 氏)、そして吹田市役所と協力し、初夏の塊茎の植え付け作業や盛夏の吹田まつりでの献上行列、冬の収穫作業や吹田くわい祭りの開催などに取り組むとともに、2016年からは学内で吹田くわいの栽培を行い、学生たちが自ら生育過程の記録・観察を行うなど、様々な形で保護および普及活動を行っています。
行列を組んで特設舞台まで歩く様子
提灯の持ち手を担当する学生
献上籠や幟の持ち手を担当する学生
吹田くわいを吹田市長に献上する様子
地域活性チャレンジとは?
「地域活性チャレンジ」は、地域活性チャレンジは、大学が展開している地域連携活動をベースに、学生が地域の活性化を実践するプログラムです。
例えば、吹田市の伝統的な農産物の一つである吹田くわい(標準和名:スイタグワイ)を復活させています。受講生が生産農家の平野農園、吹田くわい保存会、吹田市役所と協力し、春の苗植え付け作業や吹田まつりでの献上行列、冬の収穫作業や吹田くわい祭りの開催、学内栽培による生活史の記録・観察など、様々なかたちで吹田くわいの生産・保護活動を行い、地域ブランドの発信に寄与しています。
また、本学グループ校「AST College」に近い天神橋三丁目商店街振興組合と連携協力に関する基本協定書に調印し、受講生による巨大絵馬の制作など、同商店街の活性化に取り組んでいます。
その他、近隣のオッペン化粧品株式会社と共催するフォトコンテストや小学生対象の多種目スポーツ体験イベント「大阪学院大学チャレンジキッズ」など、学生が地域社会で様々な人と関わりながら経験を積み、キャリア観の形成や課題解決能力の向上を図っています。
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