なにわの伝統野菜である吹田くわい(標準和名:スイタグワイ)の保護および普及を目的として、本学学生が吹田くわい苗の植え付けを実施しました。〔2019年5月19日(日)〕
吹田くわいは、明治初頭まで京都御所に献上されていた吹田が誇る伝統的な農産物のひとつであり、吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」のモチーフとしても有名です。しかし、戦後復興期から高度経済成長期にかけて、農地の宅地転用と農薬利用による農業の効率化により、近年まで一般での吹田くわいの栽培はほとんど見当たらず、地域のごく一部の人々の手によってかろうじて守られてきました。
本学では地域社会に貢献するため、2008年から吹田くわい生産農家の平野農園(園主:平野紘一 吹田市農業振興研究協議会副会長)、吹田くわい保存会(会長:石井博章氏)、そして吹田市役所と協力し、盛夏の吹田まつりでの吹田くわい献上行列や冬の吹田くわい収穫祭および吹田くわい祭りの開催等、吹田くわいの保護および普及活動を行っています。
今回は、学生が苗(塊茎)の植え付けを行い、地域の伝統的な農産物を知るとともに、生物多様性の保全を通じて環境貢献を行いました。
11月17日(日)に開催される吹田くわい収穫祭において塊茎の収穫を、12月1日(日)には本学キャンパスで第12回吹田くわい祭りをそれぞれ予定しています。