中国~香港理工大学(戎谷紫 都華)

法学部4年次生 戎谷 紫都華

香港理工大学人文学部に留学中の法学部4年次生 戎谷紫都華(えびすだにしずか)です。前回のブログでは学校生活について述べたので、今回は香港の食文化について話したいと思います。 

まず、私が一番驚いたことは香港の飲料は、温かい飲み物より、冷たい飲み物の方が値段が高いことです。料理を頼むとホットドリンクはセットとして無料で付いてくることが多いのですが、コールドは7HKドル(100円)ほど支払わなければなりません。それはカフェでも地元のレストランでも学食でも同じで、とにかく冷たい飲み物の方が高いです。また、日本だと食事中はお茶を飲むことが多いですが、香港ではレモンティーかミルクティーが主流です。普通に頼むとこの二つの飲み物は本当に甘い(コーラと同じ量の砂糖)ので、いつも少甜(シウティン)と言って注文しています。香港は温暖な気候なので暑いことが多いですが、どんなに暑い日でも我慢して、熱いものを頼んで節約したりしています! 

香港人の朝は、「飲茶」といって香港・マカオなどの広東地域で食べられている点心料理を食べる文化があります。この飲茶の食事方法が少し変わっていて、食事の前にはお湯を使って自分で食器を洗います。そうしてお皿やお箸を殺菌した後に食べるのがマナーです。中国茶と一緒に食事を楽しみ、お茶がなくなるとポットのフタを開けたままにしておきます。それが、お茶がなくなった合図となっていて、気づいた店員さんがお茶を足してくれます。その際、3本の指で机をポンポンポンと3回叩くと「ありがとう」という意味になります。飲茶には香港のおもしろい文化がたくさん詰まっているので、香港を訪れた際はぜひ食べに行ってみてください。

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また、イギリスの植民地の影響もあり、アフタヌーンティの文化があります。だいたい14時~15時頃に軽食と紅茶を楽しみます。この時間は、食事よりも食事相手とコミュニケーションを取ることが目的のため、一つのお店に長居する人が多いです。軽食には、香港のエッグタルトやパイナップルパンが有名です。

さらに、香港のデザートショップは、日本とは違い深夜遅くまで開いていることが多いです、レストランがほとんど閉まっているなか、夜中の12時や1時にデザート屋さんには行列ができていることがあります。香港の人は15食くらい食べているそうです。それでもみんな細くスタイルがいいので、今度その秘訣を教えてもらいたいです。

unnamed (4).jpg (本人右端)

特別なお祝い事や誰かの誕生日などに食べる「火鍋」という食文化もあります。日本でいうしゃぶしゃぶ鍋みたいなもので、一つの大きな鍋で2種類のスープを楽しめることが特徴です。日本ではあまり見ないような魚介類や練り物が多く、どれもとてもおいしいです。さすがに鴨の肝臓が入っていたときはびっくりしました。

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香港料理は非常に美味しく、日本よりも安く外食できます。持ち帰りの文化も発達していたり、ストローは紙でできていたりと環境への関心も高いです。香港のいろいろな美味しい料理を残りの滞在生活で開拓し、文化に触れたいと思います。