フランス~ESCE(長島 唯)
国際学部2年次生 長島 唯
こんにちは!国際学部2年生の長島 唯です。交換留学生としてフランスはパリのESCEに約半年間留学しています。全4、5回に渡り留学生活をブログ形式でお伝えする第3回の今回は、観光、旅行を中心に書いていきたいと思います。
が、留学ブログという事で少し学校生活の話をさせて下さい。10月も後半に入り、パリはもうすっかり秋模様です。朝は暗く夜は肌寒く、日中も基本的には曇り空です。学校では中間テストの期間が始まり、留学生や在学生が空き時間にカフェテリア等で難しそうな顔をしながらパソコンと向き合っているのをよく見かけます。自分も例に洩れず、ここ一週間は今まで勉強した事を復習しています。この特に関係が無さそうに見える写真はマレ地区のカフェで撮った物です。ここは居心地が良い上においしいコーヒーが手頃な価格で飲めるので、友達と行くのにも課題をするのにも良い場所で、このテスト期間中は特にお世話になっています。
ESCEのテスト形式は様々ですが、自分の場合はプレゼンかケーススタディのどちらかです。プレゼンは与えられたテーマを調べ発表するという一般的な物ですが、ケーススタディというとあまり馴染みのある言葉ではないかも知れません。これは個人、会社、その他の特定の事例を分析し特定の理論に当てはまっているか確認したり、実際の状況においてどういった行動を取るのが適切なのかを考察したりする物です。自分達の場合まず6、7ページ程の報告書を読み、その後個人で自分たちが勉強した理論等を基にどこに問題点があるか、また事例から分かる理論の弱点は何か、自分ならどう問題を解決、改善するか等をレポート形式で記述し、提出します。かなりしんどいですが、テストが終わると最長10日間程の秋休みが待っています。実家に帰る人、パリに残る人、旅行に行く人など過ごし方は様々、自分は一週間ほどフランスを離れバルト三国の方に行きました、これに関しては後半でまた詳しく書きたいと思います。
という訳でここからは今回のメインである観光の話を「市内」「国内」「国外」の大まかな3つに分けて書いていきたいと思います。
市内
まずは市内から。初回のブログで少し触れましたがパリはとても小さな街で、その上東西南北の端のエリアには特に観光する場所もないので移動範囲は更に狭まります。バス・メトロ共通のチケットを1回€1.9で買えばこれ1枚+徒歩でほぼどこにでも行けるので移動手段を考えるのに悩む事はまず無いです。そしてもう1つ絶対に紹介しておきたいのがパリ市が提供しているシェアリングサービスのVelibです。これは市内の至る所に設置されている自転車を月額€3で使い放題に出来るというとんでもないサービスで、雨の日以外ではこれ一択の交通手段です。
国内
続いて国内の移動について、これは基本的にバス・電車・飛行機の3つになります。それぞれの長所短所としてはまずバスが一番安く移動出来ますが時間がかかります。電車、つまりTGVはバスより早いですが、料金がしばしば高額になります。これは利用する時間帯を変える、極力早く予約しておく、割引サービスを利用する事などで出費を抑える事が可能です。数週間前にニースに行った時は片道約€60程でした、しかしこれは早く予約すれば片道€30以下になるので、早めに予定を決めておくのはかなり大事になってきます。そして少し話がズレますがニースはめちゃくちゃ良い所でした。シーズンも終わっていたのでどこも混んでおらず、気温も快適、とにかく海と空と街がきれいで、パリに戻るのが嫌になる程でした、ここはいつかまた来たいです。そして飛行機、料金はTGVと同等かそれより高く、また荷物の制限が厳しい、空港での手続きに時間がかかる等の弱点がありますが、当然3つの中で一番早く目的地に辿り着けます。個人的にはTGVをオススメしますが、前述の通り割引等の情報の確認は必須です。
国外
そして最後に国外への旅行について、これは国内と同じでバス、電車、飛行機のどれかになってきます。メリットデメリットもほぼ同じです。1点だけ注意したいのは、1つの国に行く時は往復でどれか1つの交通手段を選べば大丈夫ですが、ヨーロッパ旅行ではメジャーな周遊をする際には、複数の交通手段を選ぶ事で費用を抑える事が可能という事です。今回バルト三国に行った自分を例にすると、まず一番距離のあるパリからリトアニア、そしてエストニアからパリまでを飛行機で取ります、往復で3万円程かかりますが時間と手間を考えると払う価値は十分あります。そしてその分3ヶ国間の移動をバスにしたり宿を極力安い物にしたりする事で何とか最終的に快適さと費用の両方の釣り合いを取れました。そしてあの辺り、特にリトアニアはとても物価が安いので、一度現地についてしまえばお金に関して心配することはまずないと思います。€10あれば確実に三食は食べられますし、バスには1時間50円で乗れます。現地の方々はとても親切で英語も普通に通じます。また全体的に観光客が少なくゆっくりと街を観光する事が出来るので、世界遺産である三都市の旧市街もストレスフリーで散策する事が可能です。
ヴィルニュスの川沿いを走るトロリーバス
バルト三国最大の都市リガの旧市街
カラフルな建物と鳥の街、タリンの展望台で
という事で今回はパリを起点とした観光と旅行にテーマを絞って書いてみました。留学には興味がないけどフランスには旅行してみたい、という人の助けにもなれれば幸いです。次回の更新は12月6日以降を予定しています、次回のテーマは未定ですが、細かいテーマの物をいくつか書ければと思います。それではまた!À bientôt!