フランス~オルレアン大学(谷脇 愛弓)

外国語学部4年次生 谷脇 愛弓

フランスに来て3カ月が経ちました。フランス語にも十分に慣れてきて、授業中の発言も少しずつ増えてきました。しかし、3カ月経った今でも、フランスの文化に慣れることが本当に難しく、こんなにも大変だとは思っていませんでした。今まで自分は外国の文化の違いやいろいろな人の意見をあまり抵抗なく受け入れられている方だと思っていたからです。しかし、フランスの文化は日本のものと大きく違っており、「フランスらしい」「これはよくあることだ」と思っていても、なかなか理解し受け入れることが難しいです。例えば、フランス人と付き合う上で、難しいと思うことは、 

「嫌なことはすぐに顔に出す」 

「プライドが高い」

「議論することが大好き。でも意見が合わないと本当に否定する」

ことです。

フランスで生きていて難しいと思うことは、

「日曜日は店が開いていない」

「平日も19時や20時にはほとんどの店が閉まる」

「晩御飯や夜のパーティーが遅い」

「働き者の人があまりいない」

「トイレが有料、もしくは町や店にトイレがない」

「レストランの開いている時間は大抵が12時から14時、19時から24時」

「日が暮れると夜1人で外を歩かない方がいいが、日が暮れるのが11月現在で16時半ごろ」

「スリにおびえて生活、旅行する」

「電気、水道の節約に対し、かなり厳しい」

ことです。

このように日常の中で、文化の違いの壁にあたり不快に思うたびに、自分の中には日本人としての強いアイデンティティも持っているんだと感じます。しかし、ここで愚痴を並べてもどうにもなりません。ここで文化の違いに気づくということは、フランス人や他の国の人が日本に来た時に同じような場面で文化の違いに悩んだり、嫌な思いをしたりするのだと思います。この留学中に得た文化の違い一つ一つをしっかり覚えておいて、留学後に日本で働き始めた際に外国人スタッフの悩みにいち早く気づける人になりたいと思います。

もちろんフランスで好きな文化もあります。それは

「家族を大切にすること」

「必ずお店に入ると、お客様と従業員の間であいさつをすること」

「農薬をつかわないところ」

です。

このようにいいところを見つけると、とても嬉しくなります。また、ふと思ったことがあります。フランスが好きな人はたくさんいて、偉人や有名人もフランスはとても魅力溢れる国だと言っているのをよく耳にしますが、私は3カ月フランスにいてまだ本当のフランスの良さに気付けていないのかもしれません。だから残りの2カ月弱はフランスの良いところ、魅力的なところ探すことを目標にします。また、新しいフランスを発見できるいい機会が見つかることにワクワクしています。