農業体験 in Berkeley, the U.S.A.

商学部2年次生 耿尼克

こんにちは、米国ミシシッピ大学で交換留学をしている商学部の耿尼克です。

冬休み期間中にウーフ(WWOOF https://wwoofusa.org/)という活動に参加しました。WWOOFWorld-Wide Opportunities on Organic Farmsは有機農業(Organic Farming)を行っている農園などの場所でオーナーのお手伝いをする活動です。農園以外にも家畜管理、野菜栽培、果実栽培、地域マーケット、葡萄園、ガーデン、コミュニティ貢献など様々な種類の活動があります。 このプログラムでは、農園で労働をする代わりに、活動主催者からは無料の宿泊先と食事が提供されます。自分が出す費用は現地までの交通費および必要であればビザ申請やその手続きなどの費用だけです。応募の順番としては、WWOOFホームページで会員費約$40を支払い、ホームページで各農園の仕事内容、連絡先、経験者レビュー、食事の種類などの情報を観閲することができます。内容を確認して自分が希望する場所に応募をすることができます。また、WWOOFは世界各国にあるので、それぞれの国で行われている独自の有機農業の知識を学べます。海外各地でチャレンジすることをお勧めします。

私の場合は葡萄園の栽培や管理を学びたいと思いワイン生産地で有名なカリフォルニア州に応募することにしました。しかし、季節やクリスマスシーズンだったため、私が希望していた受入れ先がほとんど運営していない状態でした。最終的にはサンフランシスコ近隣にあるオークランドのバークレーでガーデンの仕事をすることになりました。

Flower Nike.jpgRose Nike.jpg

ガーデンのオーナーであるゴードンさんからは、1991年にカリフォルニア州では大規模な火災、地震そして津波があり、バークレーの家もその災害により焼失し、生活が一時どうしようもない状況に陥ってしまったことを聞きました。また、救急車が丘の上に行くのに時間がかかってしまい、多くの人が亡くなられ、丘の周辺にある樹木や植物が大量に失われたと言われていました。彼はこれをきっかけに樹木や花などの植樹を始め、いつ来るか分からない自然災害を予防するためのガーデンをボランティアで運営して地域社会に貢献したいと考えてガーデンを始めたそうです。仕事内容としては植樹やその他の植物栽培をし、植える植物の種類によって使用する道具も様々です。私はほぼ毎日ジャックハンマーを使いおよそ10本の苗木を植えました。また、ローズの栽培もあり、専門家に指導してもらってローズの剪定方法を学びました。月曜日から金曜日の午前中が作業時間なので、午後は自由時間でした。ゴードンさんはとても親切でオークランドにあるいろいろ有名なレストラン、市内にある自然植物園やUCバークレー校などの有名スポットに観光につれていってくれました。また宿泊先はオーナーの友人であるティムさんとツィーサさんの家でした。二人はとても親切な老夫婦で、いつも仕事で疲れた私のためにディナーを用意し、そして週末には私をサンフランシスコにも連れて行ってくれました。

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(左側からゴードンさん、ティムさん、ツィーサさん、本人)

このプログラムを通して、今まで使うことがなかったような英語の表現や単語を使うことができ、語学力が一歩成長をしたと感じています。またアメリカでのボランティア活動を行うことがとても貴重な経験だと思います。さらに活動だけでなく、地域の歴史や環境、そして人々の生活スタイルと習慣を知ることができ、視野も広がったと思っています。