オーストラリア~CQ大学 (橋本 和真)
外国語学部2年次生 橋本 和真
外国語学部2年次生の橋本 和真です。今回が2度目のブログ更新になります。私は先日気がついたことがあるのでここに書きたいと思います。少し偉そうなことを書いているのでご了承ください。
このブログを読んでいる人の多くは、日本人の方だと思います(外国人の方、読んでいたら申し訳ありません)が、そんなみなさんに質問があります。
「みなさんは日本人で良かったと思いますか?」
「日本は良い国ではありませんか?」僕は日本は世界的に見ても良い国だと感じています。
「日本は貧困国ですか?」違うと思います。様々なものが十分確保されていて潤っている国に含まれると思います。
「食はどうでしょう?」これに関しては自信を持って海外に誇れるものだと思います。
「では治安は?」日本では毎日のように殺人、窃盗、暴行などの悲しいニュースが流れています。それでも他の国に比べると治安は良く、安全な国と言えるでしょう。
これだけ条件の整った良い国に住んでいる私たちは、ポジティブな部分にはあまり目を向けることができず、ネガティブな部分を探しては、そこに対して不満を持ってしまいます。これは生まれた頃からその環境にいることが当たり前な日本人にとっては、自然なことであり、感覚が麻痺してしまっているのだと思います。僕自身もその一人であることは事実です。
僕は先に挙げた質問に対して、日本人で良かったと思います。それと同時に、安堵感と危機感を感じています。しかし、その理由は上に挙げた日本という国自体に満足しているからではありません。日本人だったからこそ、今自分が生きていられるという安堵感と、もし私が日本人でなければ、今こんな物さえも書けていなかったでしょうし、整った環境で育つ事もできずに、私の人生はとんでもなく悲惨なものになっていたかもしれないと感じたからです。日本人と外国人は考え方や意識そのものが全く違うレベルにあります。僕はそれに気付かされた時に、残念ながら彼らには敵わないと思ってしまいました。ハングリー精神という言葉はよく聞きますが、日本人の考えるハングリー精神は大したものではありません。彼らの足元にも及ばないでしょう。僕は将来の自分への危機感を感じました。
私は、日本の政治は退屈で誰を選んでも当番制のようなものだと感じた事があります。アメリカの大統領選挙はどうでしょうか?私はそれらが全く違うものだと感じました。本気で相手を潰して自分が最高の地位に立つという気迫が全面に出ています。それに加えて、メディアも二人の過去を引き合いに出すなどして盛り上げています。これらから、二人は彼らの全てを賭けて勝負していると私は感じました。もっともドナルド・トランプは過激すぎる部分がある気はしますが。
僕はこの先、日本の企業のトップにどれだけの外国人が座ることになるのかと考えると、日本が日本らしさを失う日が来るかもしれないと少し思いました。元サッカー選手の中田英寿は「日本人は物づくりや職に対して強いこだわりと誇りがあり極めることができる。対して外国人は利益を出すことを一番に据えて物事を考え、動き始める。」これは日本人の職人芸を外国人が利用して利益を生み出す可能性があるということではないかと私は感じました。私自身、自分には何ができて、どんな人間になれるのか全く見えておらず、不安で仕方ないですが、留学を通じて日本の本当の弱点が見えてきている気がしています。
内容もネガティブで、少し長くなってしまったので、今回はこのくらいにしておきたいと思います。次回は留学について書けたらいいなと思います。