ドイツ~バイロイト大学 (北原 康太郎)
国際学部4年次生 北原 康太郎
ドイツのバイロイト大学に留学中の大阪学院大学国際学部4年次生の北原 康太郎です。
気づけば、ドイツで大学4年次生になってしまいました。Unbelievableです。だんだん、口周りの髭が濃ゆくなってきた気がします。以前からよく顔が中学生のようだと言われ、大学生になってからも言われ続けてきました。実際は、もともと口周りの髭は濃ゆい方で、高校生の頃は友達から『あおひげ』と呼ばれていたのですが。そんな私も、大学4年次生になり、本格的に口周りの髭が濃ゆくなって参りました。顔を占める髭の面積も心なしか広がってきた気がします。日本に帰るころには、凛凛しく、雄々しいダンブルドア先生のような風貌になり中学生と呼ばれる事はなくなるでしょう。ただ、髭を毎日剃ることは、面倒くさいので、ここらへんで髭の成長が止まってくれれば嬉しいなと思います。
髭の話はさておき、私のドイツでの留学生活について書いていこうと思います。
まず、バイロイトの人々は、とても優しいです。
・・・私がバイロイトに到着した日の話ですが、私は自分の住むアパートの住所を詳しく知りませんでした。通りはわかるけれど、アパートの名前、部屋番号を知りませんでした。住所がドイツ語で表記されていたために(※言い訳になりますが、ドイツ語は全くできません。)、勝手にそれが住所だろうと思い込んでいました。迂闊でした。実際は駅からアパートまで200メートル先だったのですが、そんなことも知らなかったのでタクシーで贅沢に200メートルを移動しました。さすがのタクシーの運転手さんも私の住む住所を言い当てられるスペシャルな能力はお持ちではなかったので、そのアパートがあるであろう通りでタクシーを降りました。
その後、とりあえず人に助けを求めようと庭で草刈りをしていた中年のおじさんに声をかけたところ快く助けてくれました。一緒に歩いて探し回ってくれただけでなく、私のルームメイトに電話をかけてくれました。さらに、『もしかしたら、あなたの申し込んだ家は実際には存在しなくて、詐欺だったかもしれないから、次の家が見つかるまで私の家に何日でもいてもいいよ。』とまで言ってくださり、さすがの私もここまで優しくされてしまうと裏を考え『この人こそ何か企んでいるのでは?』と思いました。しかしながら、たまたま晩御飯が寿司だったらしく、お家にまで招待してくださり、お寿司やビール、色んなお酒を奥様がご馳走してくれました。こんなにも良くしてくださり、仏さまは、ドイツにいたんだなと思いました。彼らのおかげでバイロイトのイメージが良くなり一学期間のバイロイトでの留学がとても楽しみになりました。ドイツでの忘れることのできない素敵な思い出を作ってくれた彼らの気遣いにとても感謝しています。最終的には、有難くも私のフラットメイトがおじさんの家まで迎えに来てくれたので、その日のうちに無事アパートにたどり着くことができました。(ちなみにおじさんの家の斜め前が私の家でした。) また、私のフラットメイトはドイツ人2人とマダガスカル人なのですが、彼らもとっても陽気で優しいです。
とにかく私は何が言いたいかと言うと、バイロイトに住む人々はとても優しいということです!!!!!!!!!
さらにバイロイトは、人が優しいだけでなく、緑が豊かで空気も美味しいです。市内にはショッピングモールやレストランがあるので、衣食住に困ることはなさそうです。
次に、キャンパスライフは最高です。私の理想のキャンパスライフが大学4年次生にして叶いました。アメリカ映画で見るような大きなキャンパス、安くて大きなMENSAと呼ばれる食堂、学生寮が学校の敷地内にある事(人数制限があり私は入れませんでしたが)、図書館が24時まで空いている事、学生証を見せれば市内のバスが無料で乗れる事、輝かしい学生たちの姿、文句の言いようのない環境で、4か月間をこの大学で過ごせることを本当に嬉しく思います。
最初の週はオリエンテーションウィークで、授業の履修の仕方、キャンパスツアー、ドイツでの生活など様々な事を説明してくれました。毎日オリエンテーション後に、ISNと呼ばれる学生スタッフたちが考えてくれたイベントに参加して、ドイツの美味しいビールを浴びるほどに飲んでいました。
ただ、講義はドイツの大学なのでドイツ語で行うものがほとんどでした。私が取りたかった心理学や生理学の講義もありましたが、ドイツ語でしか開講されておらず、ドイツ語を学んでおけばもっと可能性が広がっていたのかなと思いました。まだ、受講する講義は決めていませんが、今週の一週間は全ての授業を聴講して良い週なので、色々な授業に参加して決めていこうと思います。
最後に、ここまで色々な人たちに助けられて、色々な人たちに出会い、毎日美味しいビールも飲み、楽しく幸せな日々が続いています。時に強く、時に弱い直観で留学を決めましたが、これまで右も左も良くわからず、前に進んでいるかすらも分らなかった真っ暗だった道が、今は少しずつ照らされている気がします。ハワイ、オランダ、マルタとお金と多くの時間を留学に費やして来ました。もっと効率の良い方法があったかもしれませんが、私が選んだこの道に後悔はありません。これから私が76歳まで生きるとして、残りの55年間、どのように生きていきたいか、どのように私は社会や人々に貢献することができるのか、どのような形で私が人の役に立ち喜んでもらうことができるのかを考え、たまにドイツの美味しいビールを飲みながら、ここで有意義な最後の留学生活を送っていきたいと思います。
ありがとうございます。