韓国~ペッソク大学(福田 輝行)

経営学部経営学科3回生 福田 輝行 

1学期間の留学から帰国しました。韓国の冬はとても寒かったです。雪が道にある光景を見て感動していましたが、寒いのは苦手でした。体調を崩さなかっただけ良かったです。

Snow Teru.jpg 雪で真っ白になったキャンパス

私にとって帰る前の一週間はとても辛かったです。改めて韓国の生活や周囲の環境に自分が溶け込んでいたことを知りました。日本に帰るのが楽しくて仕方がないという風になると思っていましたが、まさか色々と考えすぎて、ストレスで目の上がピクピクするまでになるとは思っていませんでした。色々な人に出会い、お世話になり、一緒に楽しんだり、迷惑をかけたり、本当に思い出は尽きません。帰国したことによって、全部が一瞬で消え去ったような感覚です。最初に思い描いていた留学と比べると、良い意味で予想外な留学生活でした。今は、感謝したい人に感謝できず、謝りたい人に謝ることもできなかったのが後悔ですが、お世話になった人にはいつかまた会えると信じて日本に帰国しました。ルームメートのシャワーの時間も考えなくていい、Wi-Fiが不安定だから寮の地下まで行かなくていい、点呼もない。今、日本にいるのが不思議な感じです。

帰国することはとても辛かったですが、最後の一か月は気持ちの面で帰る準備をしていました。帰る間際に1月までいることができるプログラムがあると大学の方から言われましたが、韓国でやることはやったと感じたため、大学には断りました。留学の終盤になって私は韓国でしかできないこと、留学でしかできないことを普通の生活の中でするようにしていました。日本では習わない韓国の歴史を学ぶために、日本と韓国に関係のある場所も周りました。日本と韓国の歴史を知った上で価値観の違いについて韓国人と話すようにしました。一方的な意見に捉われず彼らと話すことができるようになって良かったです。また、価値観の違いについては、自分の周りの環境のおかげで中国人学生とも語り合うことができました。私は自分の価値観や固定観念から物事を判断するのではなく、相手の意見、背景を考えた上で話すことができるようになったと思います。自分で相手の立場になって考えた時に相手の真意が分かるようになりました。自分が相手の心を本当に感じられるようになれば、相手も自分に本当の事を伝えてくれます。この基本的なコミュニケーションを多くの人が理解できれば、物事は解決すると思いますが、実際は難しい現実があります。私はこの難しい現実のばらばらになったパズルのピースを11つはめ込んでいけるような人間になりたいです。これがこれからの目標です。

Food Teru.jpg 大好物のカルチジョリム(太刀魚のピリ辛煮)

最後まで文章力はあまり向上しなかったので、遅いですが「火花」を読んで文章力を勉強したいと思います。気持ちを伝えるのも難しいです。最後の伝えたいのは、ペッソク大学に留学ができたことに感謝しています。また、支えてくれた家族、友達、先生方、お世話になった色々な人たちにも感謝です。