フィンランド~ハーガヘリア応用科学大学(中田 楓)
外国語学部2年次生 中田 楓
こんにちは。フィンランドのハーガヘリア応用科学大学に留学中の、外国語学部2年次生の中田楓です。こちらに来てから今日で2か月になります。
友人たちと(本人最後方右)
まずヘルシンキについて書きたいと思います。気候は9月の半ばからだんだん寒くなり、来たばかりの頃より日照時間がだいぶ短くなってきました。朝目が覚めたときに外が暗いと二度寝をしてしまう私なので、これからの季節は緊張感をもって寝ないと遅刻してしまいそうで心配です。気温も最高気温が5℃ほどです。特に朝晩は冷え込み、路上駐車してある車のガラスは凍っています。9月の後半からマフラーとジャケットが手放せない程です。冬を迎えるのが怖くて仕方ありません。交通機関は電車と路面電車、地下鉄、バスがメインで、定期の様な切符を買うと選んだ地域でどれも乗り放題です。改札はありませんが、無賃乗車がわかると€80の罰金が課せられます。
そして今週でピリオド1が終わり、来週から1コマ7時間の授業が始まります。今振り返ると短く思えますが、最初の1か月は私の人生の中で1番長く感じた月だったかもしれません。言いたいことの半分も伝えられず、自分自身の能力の低さを実感させられっぱなしだったからです。また、いかに今まで自分が周りに甘えていたのかを痛感しました。私は授業の英語さえ聞き取れないのに、周りの留学生たちは英語ができて当たり前。日本人と他の国の人の留学に対する考え方の差を目の当たりにしました。課題が何となくしかわからない。わかっても課題で何が求められているのかわからない。とにかくわからないままにせず、わからないことをアピールしつづけました。そんな調子だった私もクラスメイトや先生に助けられ、今では自分の成長を感じられることが多いです。当初は緊張で強張っていた顔も少しずつ溶けてきたせいか、会話も弾むようになりました。そして8週間の授業で4つの資格を取れました。ボツリヌス菌のプレゼンをしたり、トピックが自由なプレゼンでは日本を紹介したり、いくつかエッセイを書いたりと忙しいピリオドでしたが、良い経験になりました。日本にいた頃とは違い、1つの授業に対しての準備が非常に多いと感じています。それでも多国籍の生徒がいる授業では考えさせられる内容もあり刺激的です。
授業以外では、チューターの学生が開いてくれたホームパーティーにハーガキャンパス(ハーガヘリア応用科学大学のもう一つのキャンパス)の留学生が20人ほど集まったり、お寿司を食べに行ったり、デザインマーケットやスオメンリンナという島に行ったり、動物園に行ったり、遊園地に花火を見に行ったりと楽しいこともありました。また、先週末にはストックマンという百貨店のセールがあり、黄色い手提げを持った人で街中が溢れていました。私はジーンズだけ購入しただけで、ほぼウィンドショッピングでしたが、それでも十分楽しめました。そして来週、同じ授業をとっていた友達とエストニアに日帰り旅行に行く予定です。気軽に国外に行けるのはヨーロッパならではの特権だと思います。
ホームパーティー
デザインマーケット
スオメンリンナ
引き続きトラブルも尽きません。ワードが使えなくなる、Wi-FiやSKYPEも一時的に使えなくなる、試験中にパソコンが止まり再試験に回される。機械音痴の私には非常に困りました。時間割変更のメールが来ず授業を逃す、なぜか私の家賃請求書だけ€0と記載されていたり、ストライキで交通機関がストップしたり、オートロックの部屋に鍵を置いたままドアが閉まり中に入れないなどです。1番困ったことは病院でした。泣いた時以外は目が腫れたことがなかった私の目ですが、今回は腫れて痛みが出たので、薬局に行きました。そこで病院を紹介してもらったのですが、私立病院では保険が適応されないと言われました。公立病院を紹介してもらったものの、診察まで1週間程かかることもあるというので、自然治癒で乗り越えました。重病にならない限りは病院には行かないでしょう。
図書館
日本では経験できないことばかりで毎日が新鮮です。毎日授業があるわけではなく、むしろ少ないですが、近所に図書館もあり勉強するのに最適な場所だとも思います。日々目標をもって留学生活を送りたいです。