韓国~スンチョンヒャン大学(田中 里佳)
国際学部3年次生 田中 里佳
こんにちは。韓国のスンチョンヒャン大学に留学している田中里佳です。つい最近大学のオリエンテーションがあり、春学期の始まりを迎えました。韓国はまだまだ寒く、今でも体感温度はマイナスということもあります。
オリエンテーションでは新しく来た外国人留学生と以前からいた学生のアイスブレイク、寮の規則について、授業についての説明が2日間に亘り行われました。今学期は前学期に比べると、外国人留学生の数は少なくなりましたが、中国人留学生の割合は多くなり、以前にも増して中国語が飛び交っています。2日間のオリエンテーションが終わった後は、留学生全員でビュッフェ形式の食事会が行われました。前学期は中国人のマナーが悪かったのですが、今回も中国語で再三注意されていました。留学して改めて、それぞれの国の習慣が違うことに驚き、郷に入れば郷に従えと言いますが、自分の国の常識で行動するより、韓国にいるなら韓国の習慣に合わせて行動するべきだと感じています。お酒を飲む席でも韓国のルールに従って飲むようにしていますが、やはり韓国人のペースについて行くのは無理だなと毎回感じます。
オリエンテーション後の食事会の様子
友人たちと(本人右から2人目
私の住んでいる寮では、色々なイベントが行われますが、その中にCoffee Hourというものがあります。寮のロビーでお菓子を食べたり、飲み物を飲みながら、ゲームをしたりします。欧米人はやはりノリがいいので簡単なゲームでもうるさいほどに盛り上がります。今回は工作もあり、私も中学生以来の工作に挑戦しました。
Coffee Hourのイベント
大学の冬休みに日本に一時帰国をしましたが、海外から日本に戻ると改めて日本の良さに気付き、年々日本が好きになっている気がします。私はニュージーランドへ一度留学経験があるのですが、その時、日本についてもっと勉強しておくべきだったと後悔しました。今回は少し勉強したつもりなのですが、やはりすべてを理解して、説明するのは難しいです。
ある日のエピソードを紹介します。日本と韓国は歴史上において切っても切れない縁がありますが、竹島について話をする時も、純粋に日本人の意見が聞きたい人、竹島は韓国の物だと言いたいだけの人など、様々な人がいます。ある日、韓国人に真っ向から「竹島は韓国の物だ!」と言われたので、初めは聞き流していましたが、私も日本人ですので少しかっとなって、「国際裁判所に出てこないのはどこの国?そこに出てくればすぐに竹島はどこの物かはっきりするよ。」と大人げない発言をしてしまいました。韓国人もこれには何も言えない様子でおとなしくなり、私は心の中で勝ったと思っていましたが、部屋に戻って冷静になって考えてみると、いくらかっとなったからと言って、これはとてもデリケートな問題なので、もっとどんな言い方をすればいいか予習しておけばよかったと後悔しました。歴史問題は一般市民が解決できることではないので、話題にするのも難しいですが、熱くなりやすい韓国人をどう上手くかわすかも、今韓国に留学を考えている人はある程度考えておく方がいいと思います!