OGU留学生読売新聞大阪本社訪問~三森すみ代先生

Media 009resize  11月30日(火)に「メディアが伝える日本語・日本社会」の授業の一環として、留学生たちが読売新聞大阪本社を訪問しました。これまで、クラスでその基礎知識を学び、記事を読み、分析してきた「日本の新聞」が出来上がるまでの工程を、記者の取材活動から編集、そして印刷、発送まで詳しく教えていただきました。  編集局では、記者の方たちが実際に仕事をされているところを見学しました。これから新聞になる大刷りの紙面が各部署の机に広がり、新聞が出来る「現場」を見ている実感が湧いた、というのが学生たちの感想です。記者の皆さんは、原稿や紙面を読むことの方が多いからか、編集局は意外と静かでした。編集局の真ん中にある大きなテーブルと、テレビ画面は編集会議のために使われ、この日も翌日の朝刊のための会議がすぐに始まるということでした。  そして私たちの見学中に、夕刊の印刷が始まりました。1時間に40ページの新聞が約9万部印刷できるという輪転機はフル回転。学生たちは「スゴイ!」と言いながら、刷り上がり、折りたたまれて行く新聞を見ていました。また、読売新聞社では、印刷に使う用紙はリサイクル紙が、インキも大豆油が使われているなど、環境問題への取り組みも紹介されました。  資料展示室では、読売新聞社の歴史と共に、新聞の印刷方法の変遷も学びました。学生たちは展示されている司馬遼太郎さん、田辺聖子さんらの直筆原稿を読み、新聞に連載されている文学作品についても説明を受けました。そして最後に、刷り上がったばかりの夕刊を一部ずついただきました。 Media 008resize  今後学生たちは、日本の新聞社で学んだこと、新聞報道の果たす役割や情報の大切さを各自の課題の中で発表することになっています。新聞社を見学したということだけではなく、一日本企業の仕組みや、社会貢献活動の様子も学んでくれたことと思います。今回の訪問のためにご協力いただいた方々に御礼申し上げます。