「ブランドビジネス論」でのご講演:River inc.
株式会社River/River inc.(以下、River)代表でディレクターの岡野 由裕氏とグラフィックデザイナーの秋山 藍子氏に「ブランド価値を高めるプランニング&デザイン」をテーマにご講演いただきました。
(実施日:2024年11月15日ブランドビジネス論 担当:稲田 賢次)

Riverは商品・サービスのデザイン制作に関する業務を行っています。ブランドビジネス論で「ブランドの要素」としてネーミングのロゴ、カラー、マーク、パッケージ、スタイルなどの差別化要素について学習しましたが、それが実際にどのようなプロセスを経てデザインされ、商品・サービスの魅力や価値を高めるのかについて、Riverのケースを交えて具体的に説明していただきました。

具体的には、ロート製薬のロングセラー商品「肌ラボ」のデザインの変遷内容や、近年取り組まれた鳥取県湯梨浜町の梅「野花梅(のきょううめ)」のブランドのロゴデザインやパッケージ、また業務を引き受けたもののデザインだけではうまく解決に至らなかった事例もオープンにお話しいただき、ここでしか聞けない貴重な情報となりました。
「良いデザインを制作するにはプランニングが大切である!」 (時間・費用の制約はありますが)デザインに至るまでの事前調査、ヒアリング、現地視察などの事前段階でプランニングをしっかりと行うことが、最終的に良いデザインを作る際に大切であるとのこと。

受講生から「(授業で学習した)機能的価値から情緒的価値の理解が(デザインを通して)深まった」、「普段使っているブランドのデザインの仕事内容が(実は)たくさんあって驚きと凄さを感じた」、「実際の複数のデザイン案を(授業内で)提示してもらい、イメージが異なることがよくわかった」、「まだ価値のないものに価値づけることの重要性に興味を持った」、「デザインのアイデアがたくさん出てくるのがすごいと思った」などの感想がありました。
ブランド価値を高める方法は様々あると思いますが、接客サービスを中心に考えている学生にとって、デザインの影響力について学習でき、ホスピタリティ業界で将来マネジメントすることを考える上でもブランド視点を活かしてほしいという期待が高まるものになりました。
株式会社Riverの岡野 由裕様と秋山 藍子様には、実務上のたくさんのヒントを学生にいただき、心より感謝申し上げます。