経営学部 ホスピタリティ経営学科

石橋ゼミが、南あわじ市灘黒岩水仙郷で、「学生プロデュースウエディングプロジェクト」を行いました

石橋ゼミナールⅢ(3年次生)が、南あわじ市の地域おこしの一環として、一旦閉館した「南あわじ灘黒岩水仙郷」が、ユニバーサルデザインとなってオープンする際の企画「一般カップルの結婚式」をお手伝いさせていただきました。〔2024年12月21日(土)〕。
当プロジェクトは、南あわじ市の元地域おこし協力隊で南淡路在住のかたと、南あわじ市で「環境再生ビジネス」をテーマに、廃校となった小学校を利用した宿泊施設や農業が体験できる施設の運営などを行っている企業エコリカル様からの声掛けで始まりました。

南あわじ市灘黒岩水仙郷は、公共交通機関を利用すると3~4時間かかるという場所です。現地には二回宿泊しました。初回は現地調査とカップルとの顔合わせのため、二度目は結婚式の前日から宿泊して会場設営を行いました。それ以外、打ち合わせは基本的にZoomでおこないました。カップルの希望を聞き取り、学生たちが台本を作成。プランナー、司会、ブライズメイド、音響、ヘアメイク、写真、ビデオ、記録、設営など役割分担を行い、進めていきます。台本は何度も書き直し、リハーサルをしてまた修正し、何度も話し合いました。またブーケやウエルカムグッズ、会場装飾のジョーゼットや花、小物なども、各グループでゼミの時間以外にも作成して臨みました。

前日入りして会場設営から始めました。公園の一部としての休憩スペースである会場をイチからウエディング会場に作り上げることは、想定以上に困難でした。狭い新婦支度室、ふさわしくないサイン、不要な備品の置き場所など、持参しているものや代用できるもので対応が求められました。当日、エコリカル様には大変ご協力いただきました。近くにはお店はありません。そのほか当日聞いていない新たな役割を与えられたり、打ち合わせと異なることを組み込まければならなかったりなど、様々なアクシデントがありましたが、何度も重ねたリハーサルや結婚式への学生の熱い思いで無事挙行することができました。終盤、目に涙を浮かべながらも最後まで毅然とふるまう学生たちの姿に、頼もしさを感じました。当日のカップルはもちろん、参列した方々が涙を流され、感動してくださる様子を目の当たりにできたことにより、「結婚式」をすることの意味を学生は感じたと思います。模擬挙式では伝わらないことです。挙式・パーティー終了後、カップルからも列席者様からも拍手や「よかった」というお言葉を頂戴し、帰路予定のバスに間に合わないというハプニングも、今となっては良い体験です。

この度の企画は、座学で学んだことを実際に行う中で学生たちは授業外でも主体的に動き、学生同士はもちろんカップルやエコリカル様と対話する中で、深い学びを得ました。また地域の課題を体感するとともに、華やかな面が注目されるブライダルですが、非常に大変な様々な作業の積み重ねであること、たくさんの方と共同していること、準備をしていても想定外のことが起きることを体感する良い機会になりました。また、リーダーシップとは何かを理解するきっかけになりました。

学生の学びのために本企画へのご協力いただきました関係者の方々に心より御礼申し上げます。

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