スペイン~サンホルヘ大学(横田 寛季)

外国語学部4年次生 横田 寛季

日本から飛び立ち、約5ヶ月程経過し、スペイン生活も残りわずかとなって来ました。最初にスペインに来た時は何もかもが初めてで、これから先上手くやっていけるのかなと不安で一杯でしたが、大学生活やその他の活動を通して様々な国の友達と出会い、接していく中でスペイン生活が充実していきました。また、スペイン語のレベルも徐々に上達していき、少しずつ回りの学生たちと話せるようになっていきました。今回は第2回目のブログという事で、少しでもスペインがどんな風なのか、どんな習慣があるのか、そして大学でどんな事を学んでいるのかについて書いていこうと思います。

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まず始めに、自分が留学生活を開始したスペインのサラゴサや旅行で訪れたマドリードがどんな所だったのかについて簡潔に書いていこうと思います。私はマドリードとバルセロナのちょうど間の位置にあるサラゴサにあるサンホルヘ大学に通っています。まず、サラゴサには、大聖堂のような宗教関連の建物が周りにたくさんあります。ある大聖堂の屋上に友達と登って外の景色を見たらとても見応えがありました。町では、スペイン人だけでなく、中国人、アフリカ系やアメリカ系の人々まで住んでいて、街の雰囲気はとても明るく、昼間になると大勢の人がバーの辺りに集まって、お酒を飲みながら雑談しています。サラゴサの物価は大都市に比べたら比較的に安く、治安も平穏な所ですが、ある怖い経験をしました。それは、夜に一人で友達に会いに行こうと歩いていたら、道の角に立っていた売春婦らしき女性に声をかけられた事です。後で友達に聞いたところ、ヨーロッパではそのような事が頻繁にあるそうです。

春には5日間ほど休日があり、その時にErusmas制度で留学をしてきている学生たちとマドリードへ旅行に行きました。主に、マドリードの中心地で建物行われているパーティーに参加したり、マドリードでしか体験できないことをしました。パーティーでは、仮装をして約5時間ほどみんなでワイワイ話をしたり、踊りました。それまで経験をしたことがないほど長時間踊ったので身体がヘトヘトになりましたが、貴重な経験が出来てとても良い思い出となりました。また、マドリードには大きな遊園地があり、そこにみんなで行きアトラクションに乗ったり、雑談をしながら楽しみました。Tornadoという絶叫の乗り物が最初は乗れなかったのですが、最終的には3回連続乗れるほどになり見事に恐怖を克服しました。この旅行をきっかけにして多くの学生と触れ合う事が出来て、たくさんの友達が作る事が出来ました。

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スペインには、私が初めて体験した食べ物や習慣がありました。その中で多く取り上げられた3つに関して紹介をしていきたいと思います。1つ目がシエスタ、2つ目食事の時間、そして3つ目がタパスです。 

シエスタとはヨーロッパの国では有名な習慣で、昼食の後にちょっと昼寝をすることです。スペインの友達の多くは昼食後にシエスタをすることが多いです。また、昼にシエスタのために一時的に閉める店もありました。その典型が銀行でした。例えば、午後2時ぐらいにアパートの家賃を払いに銀行に行ったら、閉まっていた事がありました。また、日本とは違い銀行は早めに閉まるので、開いている時間の短さに驚きました。 

次に、食事の時間です。基本的には日本では夕食を午後6時〜7時くらいの間に食べますが、スペインでは夜の9時以降に夕食だったので、日本にいた時の感覚とは大分異なり、最初の頃は苦労しましたが、少しずつ慣れてきました。

タパスとはスペインの伝統的な料理で、パンの上に海鮮やハムなど様々な食材を乗せて食べる食べ物です。多くの人はそれをビールのおつまみとして注文をし、昼食や夕食の時に食べたりしています。

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週末には、クラブやバルに飲みに行って友達と話す人が多いですが、いつもバルの周りには大勢の人が集まっています。私が誘われて初めてクラブに行った時、踊り方が分からず、踊るのに消極的でしたが、周りのフォローもあり、徐々に踊れるようになってきました。日本とは違い、長時間男女関係なく一緒に踊ったりするので、ある意味でスペイン独特の雰囲気を楽しめます。パーティーに関しては主に金曜日にアパートの屋上で開かれる事が多く、各部屋にいる様々な国の友達などが参加します。彼らと話をする中でたくさんの友達が出来ました。周りの友達たちは常識では考えられないほど頻繁にアルコールを飲むので、非常に驚きました。毎週パーティーが開かれるので、週末の夜にはみんなが集まって楽しい夜を過ごせています。

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最後に、大学生活でどのようなことを学んでいるのかについて話していこうと思います。学校では主に、メディア、文化、コミュニケーション、ビジネスとスペイン語のクラスを受講しました。各授業ではパソコンを使う授業が多く、パソコンは必需品です。授業中は主にディスカッションが行われ、コミュニケーション能力を養うにはとても有益です。スペイン語の授業以外はすべて英語で行われ、今まで学んだ事がないたくさんのことを新しい知識として取り入れる事ができるので、受講してとても満足しています。何よりビシネスに関して多くの事を知ることができたのは非常に良かったと思います。授業の人数は比較的少なく、先生と学生との距離が近いので、挙手をすれば何でも先生に質問できますし、新しい友達がたくさんできました。クラスメイトはみんな優しく、いつも励まして後押しをしてくれたので、授業の雰囲気は最高でした。1週間前は試験期間中だったので、みんな勉強で忙しくて自由時間が少なかったのですが、現在は授業も試験も終わり、みんながそれぞれ自由に日々を過ごしています。この大学で学んだことは全てが新しく、いつもみんなに食らいつきながら学習を進めていましたが、サンホルヘ大学で深く新たな知識を習得できた事は、今後に十分に活かせると思いますし、またこれから取り組む就活などに活かしていければ良いなと思います。

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まだこれから1ヶ月くらいはスペインに滞在はしますが、今後のことも見据えて何か自分に出来る事をしながら、スペイン生活を終えたいと思います。サンホルヘ大学の最初の日本人派遣学生に選ばれて、またここで素晴らしい教授方に出会えて学べたことを非常に光栄に思います。