フィリピン~エンデラン大学(服部 映乃)

外国語学部4年次生 服部 映乃

フィリピンのEnderun大学に1学期間留学している外国語学部4年次生の服部映乃です。 

留学生活も残り半分となりました。やっぱり今回もあっという間だと感じています。 

以前にも話したように授業内容は圧倒的にSpeakingがメインです。オーストラリアでの留学と比べると、英語力(発音・文法・言葉の言い回しetc)を褒められることが増えたことと、それを自分でも実感できています。発音はなるべく自分でも意識しているので、いろいろな先生から褒められるのは正直すごく嬉しいです。こうやって努力していることが、きちんと相手に伝わっていると実感できることはモチベーションにも繋がります。そして、2回の留学でそれぞれ全く違う内容の授業を受けられているのは本当にラッキーだと思います。

こうして当たり前のように私たちは学校教育を受けてきていますが、フィリピンは貧富の差がある国の一つです。フィリピンの人は小さい時から英語で授業を受けているため、ほとんどの人が英語を話せますが、一方できちんとした学校教育を受けられずタガログ語(ローカルランゲージ)しか話せない子供がたくさんいるのが現実です。こうした十分なお金がなく生活する事に精一杯な生活を送っている人たちがいる一方で、大学に通っている学生の大半は親が学費など全てを支払っており、日本のように国のローンを借りて大学に行く学生は少ないです。しかし、アジア圏のように1家庭の平均人数が34人ではなく、510人とかなり多いので、家族の全ての子供が同じ学校教育を受けるのはすごく難しいので、大学に進学できる人もいればできない人もいるという事も珍しくありません。

そして、日本や中国など他国のアジア人からすればフィリピンは物価も安いため暮らすにはあまりお金がかからないと思いがちですが、物価が安い分収入(給料)も少ないので生活するのが大変という事はよく聞きます。今では学生のアルバイトは一般的になりつつありますが、少し前まではアルバイト=貧しい家庭というイメージがあったため、自らアルバイトをする学生は少なかったそうです。そのため、生活費から学費までの全てを親が負担している家庭がフィリピンではごく普通だということです。月給10万円がフィリピンではかなり良いと言われているので、日本と比べると大きな金銭感覚のギャップがあります。

フィリピン.JPG

ビジネス街のショッピングモールのすぐ側にはこのような家で暮らしている人もたくさんいますが、これはまだマシな方だそうです。市内からもっと離れると、これよりも悲惨な生活を送っている人がいると思うと、日本のように貧富の差がほとんどない国で育ったことがとても恵まれている事に改めて気付かされます。