「私の留学: 新たな一歩」~山下 彩(フォンティス応用科学大学)

外国語学部3年次生 山下 彩

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117日日本に無事に到着し、私の留学生活に終止符が打たれました。5ヶ月間という長いようで短い時間でしたが、かけがえのないものを得ることが出来ました。 

留学初日。出国時に「ビザがないことにより入国できず帰って来ることになっても私たちは一切の責任を負いません。」と言われ、不安でいっぱいの気持ちを胸に抱え日本を飛び立ちましたが、ドイツに着いてみるとあっという間に入国審査が終わり、言葉に出来ない嬉しさと少しの怒りが、私の中でぐるぐるしていたことが今でも鮮明に思い出されます。 

このように始まった私の留学ですから、その後もいろいろなハプニングがありました。ビザ申請の際の書類の間違い、知らない人が凄い勢いで当たってきて携帯の画面が壊れる、住民同士のトラブルなど書き出せばきりがないですが、この5ヶ月でそんなに起こるかというほどのハプニングが私の身の回りで起きました。ですが、これらのハプニングは全て私を大きく成長させてくれました。最初は何かある度に落ち込み焦っていましたが、留学後半になると、ハプニングでさえも「まあ仕方がない。解決方法を考えよう!」と前向きにとらえられるようになりました。

留学は語学を勉強することはもちろんですが、それ以上に得られることがたくさんあります。私は自分自身を大きく成長させることが出来ました。日本にいるときはバイトや勉強の両立で忙しく、自分と向き合う時間がありませんでしたが、留学中はたっぷりある時間を使い、自分の将来のことや家族、友達のことについて考えたりしました。時間がなかったとは少し言い訳で、日本にいる時は向き合うことから逃げていたのだと思います。留学して自分の弱い部分を知り、日本に帰ってからやりたいことを明確にすることが出来たので本当に良かったです。

これを読んでいる人から見たら「これが留学での有効な時間の活用の仕方なのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。でも私は胸を張って「有効過ぎる時間の使い方でした」と言うことが出来ます。なぜなら、留学は型にはまらなくていいから。自分の過ごしたいように、やりたいようにやって良いのです。むしろ型にはまらない、周りの友達に合わせないことこそが自分だけの留学生活になると私は思っています。

この留学で私が得た一番大きなことは「いつでも私らしくあること」です。これが簡単なようで難しい。海外で自分らしくいることはもっと難しいです。でも私は性格上、偽りの自分を出して海外の人とも日本の人とも接する事が嫌いだったので、いつでも自分らしくいました。すると「こんな私が好き」と来てくれる人が増え、結果として多くの友達を作ることが出来ました。『自分らしくあること=自分を表現すること』。これから留学を考えている人、そうでない人もいつでも自分が輝けるように、自分を最大限に表現してください。

「この留学生活が私の人生のターニングポイントになった」と言えるように、これからも私らしく、全力で頑張っていきます。