「私の留学:最初の一歩」~佐藤しおり(アメリカ)

国際学部3年次生 佐藤 しおり アメリカ、ミシシッピー大学に1セメスター留学をしている佐藤しおりです。ミシシッピーに着いて一週間と二日ほど経ちました。しかし、私にとって毎日が濃く、充実した時間でもうすでに1か月以上経っているように思います。 私は、フライトや迎えのバス等の時間の関係で、(ニューヨークにある)JFK空港近くの安いホテルで一泊しました。そして、翌日、JFK空港からアトランタ空港というところを経由し、留学先大学の最寄りのメンフィス国際空港に到着しました。日本にいる頃は、一人での宿泊・フライトを心配していましたが、こちらにきてからは一人旅のようでワクワクしていたのを思い出します。人に対して道を尋ねたり、何か質問をすることに慣れてからは心配は格段に減りました。 そして、メンフィス空港まで着き、集合場所で他の留学生を待ってるときに韓国から来た2人の学生に話しかけられ、その子たちとはこの日をきっかけに仲良くなりました。この日は空港にミシシッピ―大学の迎えのバスが来るので学生がたくさん居ました。ほとんどは、韓国の人とブラジルの人たちでした。このとき、日本人は私一人でした。 Mississippi1.jpg オリエンテーションの日は、日本・韓国・ブラジルの留学生の多さに驚きました。私は、アメリカに英語を学びに来たのだから、日本人だけでいないようにしようと考え、またその意見に賛同してくれる人がほとんどでした。しかし、最初のうちはよかったものの、日本人の多さはイコールさまざまな情報や意見の交換の場でもあると気づきました。また、あえて避ければ避けるほど、私自身が孤立していっているように思いました。今ではこちらの日本人の学生たちと仲良くなることができ、その友達を通じさまざまな国の友だちも増えました。ひとりで行動することにも、やはり限界があるのだと身をもって感じることができました。 最近では、去年・今年の大阪学院の夏期研修プログラムで来てくれたミシシッピー大学の友だちとランチをしたり、また違う友だちには買い物に連れて行ってもらったりとたくさん交流もあり、私はとてもいい環境に置かれているのだと改めて思いました。 最後に、人間関係は、日本にいても海外にいても同じで、どこにでも存在するものです。その中でステレオタイプの考えを捨てる必要があります。特にアメリカではサラダボール(melting pot)という言葉があるほど、多種多様な民族が混じり存在しています。どんな相手でも、話してみてわかることがあります。また、自分の考えていたような人であることが多いです。自分がなんらかの理由で意識して避けていたら、きっと相手も気づき、悪いように受け取られます。そこからの脱出はお互いが近寄らなければ心は開けませんし、とても難しいです。実際のサラダボールの意味は、それぞれの文化が共存しているものの決して混ざり合うことはないという多文化主義です。しかし、私は、人々は(ひとりひとり違うため)混ざり合わなくて良いと思います。少なくとも今、共存している人種間の問題は アメリカであれば多文化主義の個人主義だと思いました。そして、常に相手に対し、尊敬の念をもって接することの大切さを知りました。 留学はまだ始まったばかりなので精一杯頑張りたいと思います。