トリア大学~ドイツ
外国語学部3年次生 久保 美沙都
こんにちは、ドイツのトリア大学に留学している久保美沙都です。
ここに来て早くも3ヶ月が経ちました。現在ドイツの気候は完全に冬という感じで、分厚い上着と手袋、そして暖かいブーツが必需品となり、毎日それらが私を暖めてくれます。
最近では街の中心部でWeihnachtsmarkt-ヴァイナハツ•マルクト-(ドイツ圏のほぼ全都市で行われるクリスマスのイベント/マーケット)が開かれており、クリスマスが近くなって来たなと、そして今年ももう終わるなと思うと、ここでの生活がとても早く過ぎていくように感じます。このWeihnachtsmarktは、11月25日から12月22日まで、毎週月曜日から日曜日の朝から夜まで開かれています。広場にはたくさんの出店が出ていて、ろうそく、クッキーなどの甘い物や毛糸で作られた小物などが売られています。その他には、スケートリンクやメリーゴーランド、もちろん大きなクリスマスツリーも設置されています。その周りは、老若男女さまざまな人たちで溢れています。ここには地元の人たちだけでなく、フランスなどの他国から来ている観光客もおり、毎日賑わっています。それを見ているだけで、とてもワクワクします。私は、本当にクリスマスが好きです。
大学の授業では、毎日必死です。ドイツ語の聞き取りに慣れていない私の耳にとって、先生や周りの友達が話す言葉がとても早く感じます。いつも授業中に発言しようと心がけますが、他の友達に言われてしまうか、単語や文の意味を電子辞書で調べている間に、いつの間にか次のトピックに進んでいます。もちろんここに来た時よりは、聞き取りの力や話す力はついていますが、授業でさまざまな文法用語を交えながら意見を言うとなればなかなか思い通りに話す事が出来ません。その度に落ち込んでいますが、毎日改善策を考えながら少しずつ乗り越えています。
11月には、サッカーの日本代表対オランダ代表戦を観にベルギーへ行きました。ベルギーでは主にフランス語、オランダ語、そして申し訳程度のドイツ語が話されていますが、フランス語とオランダ語を話せない私は、もちろん英語を話さなければいけませんでした。ドイツに来てからは英語をあまり話す必要がないと考えていた私は、英会話が全くできなくなっており、簡単な質問をするのにもとても大変な思いをしました。英語を話す事が出来ない恥ずかしさと情けなさでいっぱいでしたが、この旅のおかげで改めて英語の必要性と重要性に気づく事ができました。ドイツにドイツ語を勉強しに来ているからそれだけを学べばいいのではなく、また一歩外の世界に出た時の事を考えると、どのような場面でも英語は必要不可欠な存在であるということをもう一度頭の中に入れたいと感じました。
本人右端
一時期、人間関係や言語についてとても悩んで、引きこもりがちになっていました。そんな時ある友達が「勉強も大事だけど、遊ぶ事も勉強だよ」と私に言ってくれました。日本にいた時もこの言葉を聞いた事がありましたが、この時ほどこの言葉が心に響いた事はありませんでした。その言葉のおかげで、こうして旅行に行き、様々な問題に出会いながらも沢山の事を吸収することが出来ました。これからも旅行だけでなく、色々な事に興味を持ち、新しい物にどんどん出会っていきたいと思います。