"Boston Career Forum"に参加して

Boston Career Forum  アメリカペンシルバニア州のメリーウッド大学に交換留学中の外国語学部3 年次生馬場 智大(ともひろ)です。 今回10月下旬にボストンで開催された「Boston Career Forum 2010」に参加してきました。このフォーラムに参加しようと思ったきっかけは、もちろん「就職」です。ただいま私は3 年次の冬を迎えています。本当ならばりばりの就活生です。しかし、自分の意志で留学をしたいと思い、アメリカのメリーウッド大学で語学を中心に勉強をしています。ですので、他の就活生と同じように春採用を狙っての就職活動はできません。しかしながら、アメリカに来てやはりこちらでもできるだけ就職活動をしたいと思うようになり、インターネットなどで調べていると、このキャリアフォーラムがあることがわかり、参加することにしました。  まずボストンに着いて驚いたのが、街が日本人で溢れかえっていました。皆スーツを着て、履歴書と自分が調べてきた書類をたくさんかかえていました。受付開始まで1時間ぐらいあったのですが、会場はすでに長蛇の列。おそらく私の前に1万人ぐらいは並んでいたと思います。列に並ぶと、色々な所で日本人同士が英語で話をしていて、彼らの英語はみんなネイティブ並に聞こえました。さらに日本人同士で英語をしゃべっているだけでなく、彼らの持っている履歴書からメモまですべて英語で書いてありました。これは日本にいると絶対に見ることのできない光景です。会場に入る前から圧倒されて、正直びびっていました。会場に入ると、さらに想像を超える数の日本人がいました。推定2万人以上の学生たちがいたと思います。どこにこんなに多くの日本人がいるのでしょう?アメリカ本土に来てからニューヨーク、ペンシルバニア、ワシントンDC、バージニアに行きましたが、こんなに多くの日本人を見たことはありませんでした。  さて、Boston Career Forumとはどのような仕組みかと言いますと、このキャリアフォーラムが始まる前から、インターネットでエントリーできます。そこで一次審査が行われますが、そこで落ちても現地に行き、セミナーを聞いて、かけ込みという形で履歴書とエントリーシートを持って希望の会社に提出できます。文系の人はこのフォーラム中に内定をもらえます。会社によって異なりますが、面接を3、4回受けて、それに通れば内定をもらえます。理系の人は、2、3回面接をし、日本に帰ってからさらにインターンシップや面接等をしなければなりません。私はボストンに行く前に10社くらいインターネットからエントリーシートを出したのですが、全部落ちました。ですから事前に、どのような企業や職種があるか、希望企業の企業理念から業務内容まで、自分でできる限りの準備をしてボストンキャリアフォーラムに参加しました。そしてかけ込みで履歴書とエントリーシートを持って興味のある会社のセミナーを3社くらい受けに行きました。セミナーを受けていると、周りの就活生の通っている大学名が有名大学ばかりでここでも圧倒されたのを覚えています。例えば、京都大学、慶応義塾大学、イェール大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学など聞いたことある名前ばかりでした。もちろん、他の就活生は英語をコミュニケーションツールとして使いこなしていました。正直言うと、そこにいるのが場違いかもしれないと思う気持ちもありましたが、自分なりにセミナーでも質問をし、拙い英語でコミュニケーションを取りました。結果は、その3社とも落ちたのですが、ここで貴重な体験ができたと思います。例えば、英語力を高めることの重要性を痛感しましたし、このようなフォーラムに参加する時は、自分が思っている以上に希望する会社のことを入念に調べないといけないこともわかりました。またこれからのアメリカ留学の過ごし方など、今、自分がしなければならないことが明確になりました。  私は現在、ニューヨークにある会社数社に履歴書を送り、冬休み中にニューヨークでインターンシップをさせてもらえるように交渉中です。ここでインターンシップができれば、また新たな経験ができ、これからの将来につながる体験ができると私は信じています。