学科の方針
情報と人間についての深い理解と情報通信技術の専門知識の修得を通じ、高度情報化社会で活躍できる人材の育成をめざす。
情報学部では、情報と人間についての深い理解と情報通信技術の専門知識の修得に強い関心を持つ次のような学生を求めています。
- 知的好奇心と探究心が旺盛な人
- 「コンピュータサイエンス」と「人間の情報処理」について深く学びたいという熱意のある人
- 自ら目標を設定し、その達成に向けて計画を立て、粘り強く実行できる強い自律心と行動力のある人
- ものごとを整理し、系統立てて考えられる数理的・論理的思考力のある人
- 他者と有効な議論を行ってコミュニケーションをとることで問題解決する力のある人
- 新しい技術にも対応できる柔軟な発想のできる人
- 高等学校で履修するのが望ましい教科・科目
… 数学(数学I・A・II・B)において高等学校卒業相当の知識を有していること。 - 高等学校で取得するのが望ましい資格等
… 高等学校での学習や活動を通じての、外国語や情報処理の各種検定資格。
取得可能資格 支援資格・検定試験 |
|
---|
学科の特長
学産連携でスマートフォンのアプリケーション開発やIT開発現場を体験
(株)NTTドコモと連携しているベンチャー企業の交流団体MCTPから講師を招き、アプリケーション開発をテーマに講義や演習を展開。KEIS(関西電子情報産業協同組合)でのインターンシップも実施しています。
少人数制のゼミナールと合同研究室できめ細かい指導が受けられる
コンピュータを使う実習を中心にきめ細かい指導を実現するため、1・2年次のゼミナールは10名ほどで情報学の基礎演習を行い、3・4年次のゼミナールは5~6名で学びを掘り下げます。教員ごとに合同研究室が決まっており、3・4年次は常にそこで自ら学び、指導を受けることができます。
学びは専門的でも、将来の活躍の場は幅広い
将来はIT企業のシステムエンジニアやプログラマーなど、情報システム開発やネットワーク関連分野で活躍できます。広告、出版、各種メーカーの技術職、一般企業の事務系総合職としても専門性が生かせます。また高校の「情報」教員免許状も取得できます。
コンピュータを使う人間の特性を詳しく知ることができる
情報学で「人」を知ることは、人間がコンピュータや情報をどのように理解し、使うのかを考えるためにも重要です。人間が五感で得た情報の処理について「心理」と「言語」の側面から学ぶことで、人に優しい情報通信技術を身につけることができます。
4年間の学び
- 1年次
-
- 基礎知識の習得と実習により情報学の土台を作ります。
- 学びの導入となる基礎知識を習得し、情報学の基礎となる数学や人間の行動特性を学び、基礎的なプログラミングを実習で身につけます。数学においては、情報系分野の基礎となる事項を学び、それを活用できる力を養成します。
- 2年次
-
- 主専攻・副専攻クラスタを選択し、専門知識と技術を実践的に学びます。
- 「情報」へのかかわり方で主専攻クラスタと副専攻クラスタを選択し、各目的や興味に応じた専門知識と技術を学びます。実務経験のある教員も多く、情報社会で求められる最先端の知識や技術を実践的に学ぶことができます。必要に応じて、専攻以外のクラスタの科目も学ぶことができます。
- 3年次
-
- 技術開発や学産連携など実践を通じて専門性を深めます。
- より専門性の高い知識や技術を習得するため、産業界の第一線で活躍している専門家を迎えて講義や実習を行います。また各ゼミナールを拠点に、様々な実験や研究をチームで実施します。
- 4年次
-
- 研究テーマを決定し、卒業研究を完成させます。
- 3年次までの成果を踏まえて卒業研究のテーマを各自で決定。学生どうしで対話やディスカッションなども行いながら、より深い理解力や判断力を養い、卒業研究を完成させます。

クラスタ制
基幹クラスタ
1年から2年前期までは、全員が基幹クラスタで情報学の基礎を学びます。コンピュータサイエンスやコンテンツテクノロジーを学ぶための基礎となるプログラミングなどの科目と、人間の情報処理の基本を学ぶための科目からなっています。
展開クラスタ
2年前期からは、5つの展開クラスタの中から、身につけたい能力、めざす職業、興味や関心に応じて、「主専攻クラスタ」と「副専攻クラスタ」を選び、それらを中⼼に情報学のより高度な内容を学んでいきます。
コンピュータのハードウェアとソフトウェア
情報技術の中核である、個々のコンピュータの仕組みや動作原理に関する、ハードウェアの基盤的内容、ソフトウェア理論、プログラミング技術を学ぶことで、ハードウェアの設計、ソフトウェアの開発やテスト、プログラミングをおこなう能力を身につけることを目的としています。
情報システムとネットワーク
複数のコンピュータやハードウェアを連結し情報処理をおこなう、情報システムやネットワークに関する基礎理論と基盤技術を学び、それらの構築や運用・保守をおこなう能力を身につけることを目的としています。
マルチメディアとコンテンツ技術
画像、音響、言語などのマルチメディア情報の性質と人間がそれらを知覚する際の特性を知り、マルチメディア情報の生成や解析の理論と技術を学ぶことで、コンテンツ制作、アプリ制作、コミュニケーション等に生かすことを目的としています。
情報ビジネスと社会
コンテンツやインターネットに関わる情報ビジネスの仕組み、情報倫理、コミュニケーションに関わる人間の心理や言語の特徴を学ぶことで、他のクラスタで学んだ知識や技術を他者と共有して活用する能力を身につけることを目的としています。
データ情報の活用
現実の自然現象の測定、心理実験や調査、発話や文章などからデータを収集したり、分析したりするための理論と方法を実践的に学ぶことで、現状把握、問題解決、意思決定をおこなう力をつけることを目的としています。