ハーガヘリア応用科学大学~フィンランド

外国語学部3年次生 上野 未祐 みなさん、もう2月ですがHyvää Uutta Vuotta!!(あけましておめでとうございます)。気が付けばもう2014年になっていたという感覚ですが、昨年は本当に人の縁に助けられてきた一年だったなと思います。 まず、10月のIntensive Weekの間にスウェーデンを挟んだお隣の国ノルウェーに旅行に行きました。世界一とも言われる物価の高さに仰天しながら、同じ北欧ということで、風景は似ているところもありましたが、フィヨルドの雄大な景色に圧倒された4日間でした。 フィヨルド ノルウェーのフィヨルド 11月には、ヘルシンキで開催されたJapani Päivä (Japan Day)というイベントに参加し、ヘルシンキに留学中の日本人学生を集めて、フィンランドの友人の助けを得ながらブースを出しました。私たちは、日本のマナー、ファッション、震災の3つのテーマを元にブース作りをしたのですが、当日は予想以上に多くの方々が足を運んでくださいました。 私たちのブース以外にも、書道、剣道、日本の骨董品、温泉、アニメなど様々な日本文化をテーマにしたブースをフィンランド人の人たちが開いていて大盛況でした。当日は、同じように留学生として他の国で学ぶ友人たちも遊びに来てくれました。また、私は日本人だということで、折り紙のブースの手伝いにも行きました。小さい子供からおばあちゃんまで笑顔で楽しそうに折り紙をしている姿を見て、折り紙という一枚の紙から生まれる交流の可能性に素直に感動しました。折り紙を通してそこで知り合ったフィンランド人の友人とは未だに交流が続いています。日本の文化を別の角度から改めて見ることが出来たとても素敵な経験でした。 折り紙 折り紙ブース(本人右から2人目) その後も、プロジェクトやグループワークが多く何かと忙しいですが、忙しい授業の合間をぬって、初めてフィンランド映画も見に行きました。ちなみに字幕はフィンランド語とスウェーデン語です。フィンランドの南の方の一部にはスウェーデン語を母国語とする人やスウェーデン語を話す人も住んでいるので、デパートや道路標識、駅など、様々なところでスウェーデン語の表記を見かけます。優先順位としては、フィンランド語、スウェーデン語、英語で、最後に観光客用にロシア語の表記がある場合が通例だそうです。ヘルシンキの駅前には、冬になるとスケート場ができるので、そこで人生初のアイススケートもしました。誰でも利用できるように、一般市民に公開されている場所ですが、ちらほらと未来のオリンピック選手候補のような素晴らしいスピンや滑りをする人たちがいたので、思わず拍手を贈りました。その他にも、フィンランド語字幕のとなりのトトロ(Naapurini Totoro)を見たり、友だち同士で集まってお寿司を作ったり、外国人の友人たちを招いての日本食パーティーも何度かしました。 新年 個人花火 しかし、最も記憶に鮮明に残っているのは新年のことです。フィンランド人の友人が自宅に招待してくれたので、彼らと一緒に日本とフィンランドの文化を混ぜた形で年越しを過ごしました。まず、紅白歌合戦を見ながら年越しそばを食べて、日本時間の新年を祝いました。その後、フィンランドの年が明ける時間に合わせて花火をしました。しかし、この花火、ただの花火ではありません。一年分の気持ちがこもった花火です。というのも、フィンランドでは法律により基本的に一般人の花火は禁止されています。大晦日の夕方6時から1日の朝6時までの12時間が唯一誰でも花火をして良い時間なのです。そのため、ここぞとばかりに張り切るので、打ち上げ花火の威力が違います。花火をしながらフィンランド時間の年明けを迎え、そして、フィンランドでは伝統である新年の占いのようなものを体験しました。馬のヒヅメの裏につける蹄鉄(ていてつ)をおたまのようなものに乗せて暖炉のなかに入れて溶かします。そしてすぐに水の入ったバケツの中に落として、冷えて固まった形を見てその年の運勢を占います。お金が貯まる、旅行にいけるなど、色々あるようです。ちなみに私は細長い形になったので、「暇な時間ができる時があるから、その時間を有効に使うようにしたら良い」だそうです。 日本食パーティー 仲のいい友人とパーティー 年が明けてから寒さが増し、川も凍っていますが、意外と平気です。雪が全て結晶なことには本当に驚きました。キラキラしていてとても綺麗です。 雪の結晶 春学期はお休みが多く、今月半ばのロンドンを始め、旅行もたくさん計画しています。折り返し地点を過ぎた留学生活を楽しんで頑張っていこうと思っています。今年はついていくだけでなく、自分から発信できるようになろうと努力中です。