リトアニア留学体験記~パート1(ビリニュス大学)

僕は外国語学部4回生の鶴皐 雄介(ツルオカ ユウスケ)です。現在、リトアニアにあるビリニュス大学に留学をしています。 リトアニアってどこ?っていう声が聞こえてきそうですがヨーロッパの国の一つです。EUに加盟しているものの国内通貨であるリタスを使っています。近々、ユーロに移行する案が出ています。ロシアに隣接したバルト三国の一つでまだまだ発展途上段階の国であり日本人にはあまり馴染みのない国だと思います。しかし、長い歴史を持つ国であり、首都ビリニュスの旧市街地は世界遺産に登録されていて、中世の名残が色濃く残る町や建築物は世界的に有名な観光スポットの一つとして毎年多くの人々がこの国を訪れます。そんな魅力的な町並みが僕を出迎えてくれました。 リトアニアへ留学に行くにあたって友人や知人から何で留学先にリトアニアを選んだの?英語を勉強するならアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアが普通なんじゃないの?物好きやねぇとか変わっているなぁといったようなことをよく言われました。またこの記事を読んだ人の中にもそう思う人もいるでしょう。そんなみなさんのためにリトアニアの魅力を自分の体験談も踏まえて伝えていきたいと思います。 現在、首都ビリニュスの中心街からバスで約20分の森に囲まれた閑静な寮で、ドイツ人とインド人と僕の3人でルームシェアをしています。横はポルトガル人、向かいの部屋はシリア人やポーランド人といった感じでさまざまな国の留学生たちと共同生活を送っています。日本では母親がしてくれていた炊事、洗濯、買い物、そして日常生活の諸々の手続きはすべて自分で行い、授業でも寮でも日本人は僕だけしかいないのでコミュニケーションはすべて英語でしています。自分の言いたいことが英語で言えない、相手の言っていることが理解できない、誰にも頼ることができないなど四苦八苦の毎日です。 また寮の近くにスーパーやデパートはなく、買い物をするときはいつもバスに乗って行きます。もちろん日本では当たり前のコンビニは存在しません。おまけに町中は公用語であるリトアニア語が溢れているので、品物の見分けがつかず買い物する際は一苦労です。店員に聞きに行っても英語が話せない人も意外といるので。 気候は曇っていることが多く、雨が降ったり止んだりと不安定です。日本と比べると寒暖の差が激しく9月現在でも夜はコートなしでは出かけることができないほど寒いです。冬には-30℃近くになるそうで、これから経験したことのない寒さが襲ってきます! こんな事をいうと、何も良いところがないじゃないかって声が聞こえてきそうですが、もちろんあります。物価が安いです!!だいたい日本の1/3から2/3で生活できます (例外的に日本製品は日本より高い)。良いところって安いだけ?と思う人もいるでしょう。しかし留学本来の目的を考えれば最適な国だと思っています。英語力を上げるなら英語を母国語とする国に行った方が発音も正確で良いかもしれません。しかしそれと同時にそれらの国には日本人がたくさんいます。僕は英語力もないし弱い人間だと思っています。日本人留学生が多い国に行けば、英語が話せない日本人同士で固まって「留学」でなく「遊学」になるのは時間の問題と思いリトアニアを選びました。ここでは日本人は僕だけしかいなく、日本とはなにもかも違う厳しい環境の反面、毎日がとても充実しています。 リトアニアに来て日が浅いので正直まだよくわからないことが多いですが、これから様々な発見があると思うのでまた報告したいと思います。 ではまたブログで会いましょう!! YYusuke1.jpg 本人左端 Yusuke2.jpg Yusuke3.jpg