大阪府内地域連携プラットフォーム主催「大阪の知の連携 公開講座」講演報告(国際学部 河上 繁樹教授)
お知らせ
「大阪府内地域連携プラットフォーム」が主催する「大阪の知の連携 公開講座」の4月分・第3回として、本学国際学部 河上 繁樹教授による「龍になれなかった豊臣秀吉-爾を封じて日本国王と為す-」が開催されました〔2025年4月26日(土)〕。Zoomで開催された当日の講座には、約20名が参加しました。
豊臣秀吉が明から麒麟文様の服を授与された事実は、日本国王が皇室関係者に準ずる高位と見なされた一方で、皇帝専用の龍文様は許されなかったことを示しています。講演では、「龍になれなかった」秀吉が授与品を用いて威光を示した背景や、獣文様が時代を経て龍に近づく変化が紹介され、厳格な身分制度の下でも上下関係が揺らいでいた様子が浮き彫りになりました。さらに、「昇格願望」を映す文様が社会心理を読み解く手掛かりとなること、上杉景勝の装束研究がその区分の厳密さを裏付け、服飾研究の重要性を再認識させるとの内容で締めくくられました。
本学は今後も、「大阪府内地域連携プラットフォーム」への参画を通し、産官学の連携を一層強化し、大阪の社会課題・地域課題へ取り組んで参ります。


【大阪府内地域連携プラットフォーム 公開講座】
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