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吹田市からゲストスピーカーをお招きしました(2025年度後期「公務員入門」)

 吹田市との連携協定に基づき、2025年度後期開講の「公務員入門」(共通科目)に、吹田市都市魅力部地域経済振興室(農業担当)および地域教育部 青少年室の職員をゲストスピーカーとしてお招きし、お話を伺いました[2025年12月9日(火)]。

 地域経済振興室(農業担当)では、市内農地の保全や農業者の支援、地産地消の推進、農作業体験事業などを通じて、限られた農地を活かした取組みをされています。講演では、市域約3,600ヘクタールのうち農地は約50ヘクタール、農地所有世帯は全体の約0.2%にとどまるなど都市部ならではの課題や、吹田市のイメージキャラクター「すいたん」のモチーフであり、なにわの伝統野菜でもある「吹田くわい」の特徴と栽培の難しさが紹介されました。あわせて、江坂朝市・ハピスマ朝市、市民農園や花の栽培支援、農作業体験・学童農園などの多様な取り組みと、それらを支えるイベント運営ボランティアとして学生が参画できる機会について説明があり、農業を通じた地域貢献や食育への関わり方を具体的にイメージするきっかけとなりました。

 青少年室は、子ども・若者が安心して過ごせる地域の居場所づくりや、相談支援、放課後の居場所事業等を担っています。青少年室の業務として、阪急山田駅前の「子育て・青少年拠点 夢つながり未来(ゆいぴあ)」を拠点に、交流ロビーや学習室の運営、青少年イベントの企画運営、子ども・若者総合相談センター「ぷらっとるーむすいた」でのひきこもり・不登校・進路などの相談支援について説明がありました。また、「さわやか元気キャンプ」や「太陽の広場」「地域の学校」等を通じて、子ども・若者の学びと成長を地域で支える取り組みが紹介され、「太陽の広場」におけるフレンドさん(見守りボランティア)の募集についても説明がありました。

 質疑応答では、「民間企業と公務員の違い」や「公務員ならではの難しさ」、「どのような勉強をすれば公務員になれるか」といった質問が出され、休暇の取りやすさや住民への公平・公正な対応、新規事業に必要な予算確保と綿密な計画など、公務員の特徴とやりがい、難しさが語られました。また、公務員をめざす学生に対し、「なぜ公務員か」「なぜその自治体なのか」という志望理由を明確にし、自分の言葉で伝える面接対策が重要であるとのアドバイスがありました。

 本学では今後も視野の広い次世代の人材育成をめざし、第一線で活躍する実務家から広く学ぶ機会を提供してまいります。

吹田市職員による講演の様子
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