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本学所蔵の野生ユリの画像をアーカイブ化 ユリ協会と協定を締結

本学の生物学研究室には、日本のユリ研究をけん引してきた野田昭三と林一彦の両博士が多くの研究資料を残されています。このたび、日本のユリ協会会長の荒川克郎氏よりユリ協会の事業(インターネットによるユリ協会ユリ画像アーカイブ企画)の協力依頼がありました。
本学林一彦名誉教授の大学研究室に収蔵されている野生ユリに関する資料をご提供するべく、ユリ画像のアーカイブに関する協定を2023年4月1日にユリ協会と締結しました。

日本のユリ協会会長の荒川克郎氏のコメント
 日本のユリ協会は、ユリの愛好家、栽培家、育種家、研究者、教員からなる団体で、設立から二十年目を迎えます。広く全国に会員を持ち、事務局を札幌市の百合が原公園管理事務所に置いております。
特に貴学の野生ユリ画像データーは、既に見られなくなりました多数の自生分布地が撮影されており、これほどの野生ユリ分布の詳細なデータはほかに知らず、これらを広く提供する目的で、インターネットによるユリ協会ユリアーカイブを企画し、2023年度を初年度として、広く資料の収集、借用、電子データ化を行い、今後三ヶ年を掛けて事業を軌道に乗せる計画です。
ユリ協会ユリアーカイブでは、閲覧に際しましては、その目的が、地域に自生するユリの調査・研究、保全・保護に資すること、およびユリ園芸の興隆・発展に資することであって、自生地の管理者の許可を得ないユリの採取を目的とする閲覧は認めないこととします。この目的に合致する写真、アルバム、動画、フィルム、録音、図表、図書、論文などの収集に努め、閲覧公開に際しましては、著作権者の閲覧許諾を得るとともに著作権者名を明示いたします。データのご提供は無償といたし、閲覧に際しては無償でこれを提供することといたします。ユリ協会会員および、ユリ協会会員で構成されるユリ協会アーカイブ委員会によって閲覧を認められた人が閲覧できることとします。林名誉教授の知見は、日本のユリ協会のユリ愛好家はもとより大学や研究機関の学生、研究者、地域の植物愛好者や高校生のユリの分布や生活、生態、形態の理解に資するとともに地域情報としても活用されるものと思います。

【資料1】園芸種のCasa Blancaの交配親の推定
【資料2】ユリ画像

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