2023年度第2回FD・SD講演会 開催報告
2023年度第2回FD・SD講演会を「科目レベルの教育改善について」と題してZoomにより開催しました。2020年1月に中教審・大学分科会から発表された「教学マネジメント指針」では、大学は、「大学全体」、「学位プログラム」(学部・学科)、「授業科目」の3つのレベルがあり、それぞれのレベルで学修成果を測定・評価し、教育の質を保証する改善活動を進めることが求められています。そこで、今回は、「授業科目レベル」における改善活動として、教育開発支援センター所長、副所長からお話を伺いました。また、講演の終わりには、大野短期大学部事務長からの報告もあり、2024年度の認証評価受審に向け、教職員一丸で教育改善に取り組んでいくことを確認する機会となりました〔2024年3月11日(月)〕。
第1部
ルーブリックを使った科目レベルの教育改善活動について
白川教育開発支援センター所長
白川所長からは、これまでに出された中教審答申におけるポイントの説明があり、「教学マネジメント指針」での「大学全体レベル」、「学位プログラムレベル」、「授業科目レベル」の3つのレベルにおける教育改善の必要性を伺いました。次に学内に目を向け、本学が推進する「成長実感調査」や「卒業生アンケート」を軸にした「学修PDCA」と「実学PDCA」の内部質保証の仕組みについて、また、担当科目である「農業経済論」等の授業評価結果を示しながら、「授業評価」や「ルーブリック」を使った科目レベルのPDCAサイクルの実践についての説明がありました。
第2部
学習成果の獲得のための授業改善の取り組み―認証評価に向けて-
後藤教育開発支援センター副所長
後藤副所長からは、大学・短期大学基準協会における評価のポイントである、「学習成果」獲得のため、教職員が一丸となった教育改善の取り組みとして、科目レベルでの教育改善活動について説明がありました。具体的には、「教育研究業績書および年間教育研究計画書・報告書」の記載を通し、「学生の学習成果の獲得状況を確認し、その向上をめざすために、改善点を見つけ出す取組み」を進めるもので、「授業で工夫したこと」や「授業の改善点」を授業科目ごとに記載する提案がなされました。また、大学・短期大学基準協会による、認証評価受審の流れについてもお聞きしました。