TOPへ

OGU Special Interview

平成14年に本学経営科学部(現 経営学部)を卒業し、
現在は音楽クリエイター、サウンドプロデューサーとして活躍されている大島崇敬さん。
企業経営に携わる卒業生で組織する大阪学院フェニックス倶楽部の会員として、
ビジネススクールや講演会など学生のキャリア形成支援にも積極的にご協力いただいています。

学生のキャリア形成支援を行う大阪学院フェニックス倶楽部の活動

 大阪学院フェニックス倶楽部は、企業経営に携わる卒業生が会員となり、定期的に大学で運営会議を行うとともに、学生や一般の方々へ向けたビジネススクールや講演会、プレゼン指導や面談など学生のキャリア形成支援も行っています。設立時には、経営の現場にいる卒業生が大学へどのようにかかわるべきか、今の学生に伝えられることは何かを考え、議論しました。その結果、経営の現場にいる私たちだからこそ伝えられる、経営に関する「実践」をテーマにしようと考えました。こうして大阪学院フェニックス倶楽部は、学生のために講義形式でのキャリア指導や、アルバイト学生の受け入れ、就職斡旋などを行うことになりました。
 私にとって大阪学院フェニックス倶楽部の活動は「大学への恩返し」という気持ちが大きいです。在学中、マルチメディア施設のMELOPで多彩な音楽の制作環境に身を置くことができました。当時、OGUほどのPC環境や音楽制作機器が充実していた大学はほとんどなく、そこで様々な機器に触れた瞬間「趣味」だった音楽が「本気の夢」に変わりました。この時、夢へ向かう力が一気に加速しました。このような経験から、学生の未来を描く手助けをすることが、恩返しの1つになればと思い活動しています。

先輩・後輩という人間関係が、経営者の本音を引き出す

 主に学生のキャリア形成支援を行う大阪学院フェニックス倶楽部では、実学としてビジネスの現場を直接学生に伝えることを大切にしています。4、5年前、高大連携の授業で講演会の講師を務めたことがあるのですが、その講演を聞いた当時の高校生が、大阪学院大学に進学し在学中に起業して音楽関係のビジネスを始めました。これほど短い期間で起業家が生まれたことに、本当に驚きました。学生にとって、経営の現場で活躍する先輩の声を聞くことは、多大な影響を及ぼすことを実感しました。
 学生の中には、夢を実現する力を持て余している人もいることでしょう。そんな学生たちの気持ちを奮い立たせる言葉、影響を与えられる言葉、それは「本音」だと私は考えます。現役で活躍している経営者が語る本音はとても貴重で、なかなか耳にする機会がありません。そんな本音や経営者の生の声を聞けるのは、私たちも学生も、大阪学院大学という同じ場所で学んだ先輩・後輩だからだと思います。不思議なことですが、学生と接すると「彼らのために何かしてあげたい」という気持ちになります。

経営魂を学ぶ真の「実践」の場をめざして

 私たちは経営者ですから「日本をもっと潤わせたい、日本をもっと豊かにしたい」という思いがあります。日本は高度経済成長期からずっと活力があり、カリスマ性のある素晴らしい経営者がたくさん生まれました。日本の経営魂とは何か、海外へ日本のお金が流れてしまうのを防ぐにはどうしたらよいのか、大阪学院フェニックス倶楽部ではそういったテーマについて考え、広く社会へ発信しています。これは学問とはまた違った「実践」の領域です。
 代表幹事をはじめ、日本経済が元気だったころの経営者の姿をご存知の方もいます。そんな方々のお話を聞くと私たちも刺激を受けますし、経営とは何かという勉強にもなります。これは起業を志す学生にとっても同じだと思います。大阪学院フェニックス倶楽部は、卒業生と学生、そして学生と彼らの夢をつなぐ、真の「実践」の場をめざし、活動しています。

大島崇敬さん

大島崇敬さん プロフィール

サウンドクリエイターとしてJ-POP、ゲーム音楽、CM音楽など様々な音楽制作や、サウンドプロデューサーとしてアーティストのプロデュースにかかわる。また、後進育成のために、音楽専門学校にて特別講師を務める。代表取締役を務める株式会社OM FACTORYでは、音楽制作のほか、プロ用の音楽制作専用PC開発・販売、プライベートスタジオの環境プロデュースやコンサルティングなども手掛けている。