高橋尚子さん
在学生
問題 : なぜ大学は4年間なのか。
あなたの言葉で答えてください。
OGUの卒業生であり、
特任教授の高橋尚子さんと
在学生のスペシャル対談。
テーマは「大学4年間について」。
卒業を目前にして、4年次生が思うこと。
これからの学生生活に向けて、
1年次生が考えること。
人生の先輩・高橋さんが伝えたいこと。
みんなが本音で語り合いました。
MEMBER
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高橋尚子さん
1995年
商学部卒業2000年
シドニーオリンピック
女子マラソン金メダリスト
国民栄誉賞受賞
2006年より本学特任教授。 -
西岡秀徳さん
経営学部
経営学科4年次生大阪府立 野崎高校 出身
有名テーマパークで
パフォーマーの顔を持つ。
卒業後はプロの道に。 -
橋本知也加さん
経営学部
ホスピタリティ経営学科
4年次生京都府 京都文教高校 出身
株式会社ホテル小田急に
内定。ハイアットリージェ
ンシー東京に勤務予定。 -
中田朱音さん
商学部
1年次生岡山県立
岡山東商業高校 出身将来の目標は
税理士になること。
資格取得に向けてまい進。 -
中村龍音さん
経済学部
1年次生兵庫県
神戸弘陵学園高校 出身サッカー部所属。
ポジションはゴールキーパー。
将来の目標は
プロサッカー選手になること。
※掲載学生の学年は取材当時(2019年度)のものです。
4人がOGUを選んだワケ。
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今日初めて顔を合わせる4人だけれど、そもそもみんなは、なぜOGUに入ろうと思ったのですか?
高橋さん
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西岡さん
僕はエンターテインメントの世界に入るのが夢で、将来は芸能プロダクションを立ち上げたいと思っています。OGUなら実践的な経営学が学べるだろうと思ったし、卒業生に起業した方が多いのも決め手になりました。入学してみたら、興味のある授業を選んで学べることに驚き、学びやすい環境だなと思いました。
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橋本さん
私はホテルで働くことが夢だったので。OGUのオープンキャンパスに参加したとき、ホテルの総支配人を経験した先生がいらっしゃることを知って、ここなら現場のことを学べると強く思いました。
現場での人間関係をどう構築していくのかも学びたいと思っていましたから。あとは、OGUの学生がすごくまぶしく見えましたね。 -
中村さん
僕はサッカー中心の生活を送っているのですが、高校時代にOGUサッカー部の練習に参加したとき、先輩たちが時には優しく、時には厳しく接してくれて。ここでなら自分は必ず成長できると思って入学を決めました。
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中田さん
将来、税理士になりたいと思っているので、税理士を多数輩出しているOGUを選びました。図書館が充実していて、勉強できる環境が整っているのも魅力でした。
実際に入学してみたら、同じように税理士をめざす友達ができて、一緒に頑張れる仲間ができたことがすごく良かったです。
「大学4年間」に訪れたターニングポイント。
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橋本さん
OGUはやりたいことをかなえられる環境が整っていて、選択肢がたくさんあると思います。でもそれは、自ら行動しないと選べない。自ら選び取っていく必要のある世界だとも思いました。
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そうですよね。OGUって意欲的な人にはどんどん道が開けていく場所だと思います。
では本題の「大学4年間」について。
OGUでの4年で、自分が変わったなと思えるターニングポイントはありましたか?高橋さん
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西岡さん
僕は今、大阪のテーマパークでパフォーマーとして活動していますが、実は以前に大きなけがをしてしまったんです。同世代がどんどん上達する姿を見て正直後ろ向きになることもありましたが、1年半のリハビリ生活の間、自分自身と向き合い、夢と向き合えたのが大きかったです。けがを克服してオーディションを受けたとき、人前でパフォーマンスをすることを一生の仕事にしたいと強く思いました。
その後、ショーでリーダーを任され、どうすればチームをまとめられるか悩んだとき、授業で学んだリーダーシップ論の手法を試してみました。すると、周りからも評価され、新しいショーの立ち上げ時には自然にリーダーと呼ばれるようになりました。
社長になることをめざしている僕にとって、この気づきは大きかったです。 -
リーダーになるには、いろんな視点からものを見る必要があります。けがをプラスに考えられたことはすごく良い経験でしたね。
それでは、1年次生はどうですか? 入学して自分が変わったなということはありましたか?高橋さん
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中村さん
僕も肩をけがしてしまって、3か月間トップチームにかかわることができずにシーズンを終えました。でも、その間にこれからの自分について考えることができて。調子の良いときも、悪いときも、他の選手が試合に出ている間もとにかく練習する。どれだけチームに貢献できるか、ということを信念にしているので、そのためにも練習を続けることが、残り3年間での成長のカギになると思っています。
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努力できるって才能だからね。自分はチームで一番何をしただろう、自分の武器は何だろうって考えるのはすごく大切です。
高橋さん
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橋本さん
私は3度の留学です。もともとは消極的な性格を変えたいという思いがあったのですが、海外に出て多様な考えを持った人たちと出会い、文化の違いも吸収できて、すごく良い経験ができました。いつか留学したいという思いはあったのですが、「いつか」っていつだろうって。行くなら早く行こうと決断しました。もしあの時に行動していなかったら、多分一生留学できていないと思います。
目標から逆算して何をやるべきか考える4年間。
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では、そんな大学生活はなぜ4年なんだと思う?
1年次生が考える大学4年間ってどういうものですか?高橋さん
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中村さん
1年が過ぎて、あと3年で自分の人生が決まると思うと…短いなって。プロサッカー選手をめざすことをゴールとすると、自分はまだ逆算できていない。目標から逆算して、今何をやるべきかを考えるのが、大学4年間だと思います。
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中田さん
私は税理士になるという目標があるので、1年次で簿記の資格を取り、2年次で法学や経済学の知識を深め、3年次で税理士試験の「簿記論」に合格できたらいいなと思っています。でも、現役で合格できないことも想定して、大学院進学も視野に入れています。そう考えると4年って意外と短いなって思います。
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4年を終えようとしている2人はどうですか?
高橋さん
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西岡さん
やりたいことが1つや2つの人は4年も要らないと思うけれど、やりたいことがたくさんある人には4年必要だと思います。僕が経営学だけではなく、マーケティングや語学、海外の文化など様々な勉強ができたのも、パフォーマーの活動に打ち込めたのも、4年という自由な時間があったからこそ。
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橋本さん
3年次の後半から就活に入ってしまうので、私は大学生活を実質3年だと考えています。学生生活と社会人生活って大きな差があると思うんですね。社会人になったら想像できないくらい刺激も多いので、それに対する準備の期間が大学生活なのだと思います。1〜2年次で知識を蓄え、3年次で準備が整い、いざ就活に臨むイメージです。
短いスパンで目標をコントロールすることが大切。
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スポーツでは4年の周期でものを考えることが多いんです。大事なのは、短いスパンできちんと目標を立てること。トップアスリートはみんな4年を細かく区切って、いつまでに何をクリアしよう、とコントロールしています。そうしてステップアップしていくんですね。時間に踊らされるのではなく、時間を自分に引き寄せる。それが4年後の成長につながる秘訣だと思います。
それでは最後に、進学を考える高校生へ。
「4年間」の過ごし方のアドバイスをお願いします。高橋さん
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橋本さん
とにかくチャレンジしてほしい。今までって、あれをやりなさい、これをやりなさいと言われてやってきたことが多いと思うけれど、そうじゃない世界が待ってるから。チャレンジすることで道は開ける。まず自分から、行動してほしいです。
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西岡さん
やらずに後悔するなら、やって後悔する方がいい。たとえ失敗しても経験になるから。迷いながらも進んでいけると思います。
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賛成! 失敗するのが怖くて踏み出す前にやめてしまうと、何の感情も生まれてこないですよね。
高橋さん
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中田さん
何に興味があるのか自分で分からないときは、身近な人に聞いてみるのもアリだと思います。一人で考えていたら、どうしたらいいんだろうって悩みばかり増えるけれど、アドバイスをもらったら興味を持てるようになるかもしれないし。まずは悩みを打ち明けることでも良いと思います。
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中村さん
周りに流されず、ブレずにいること。僕も大学生になりたてのころは周りのノリや空気を気にしていたのですが、そこを自分の意志でしっかり行動してほしいです。それが自分の成長につながると思っています。
